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「ただいま」
家の中へと入れば
リビングからAが駆け寄ってくる。
『おかえりなさい』
俺の顔を見た瞬間
小さく微笑む姿が愛おしい。
帰った瞬間
迎えてくれる人がいる。
しかもAが、だ。
それは
間違いなく俺の幸せそのものだった。
『ご飯もう食べる？それともお風呂？』
小首を傾げながら
そんなことを聞いてくるA。
「なんか、新婚みたいだな」
なんて嬉しさ半分
からかい半分で言えば
『た……確かに……』
とAは顔を赤くしていた。
早くAのご飯を食べたくて
風呂なんて後回しにした。
二人でテーブルを囲んで
「いただきます」と手を合わせる。
Aが白米に手をつけようとしたところで
「あ、そういえばさ」
と声をかけると
Aは動きを止めた。
「今日昼飯に食ってたカルボナーラ、俺にも今度作ってよ」
『へ……？』
「あと、ずっとテレビばっかで暇だろ？俺のゲーム勝手にやってていいからな？」
一通り言いたいことを言い終わって
俺はハンバーグに手をつける。
うん、今日も美味いわ
他の料理も食べようと箸を進めると
『なんで……そのこと知ってるの……？』
そう言われ
俺はAに目を向ける。
そこには
目を見開き
固まるAの姿があった。
「なんでってAのこと見てたから」
「俺が出かけたあとワイドショー見てただろ？そんで昼飯はパスタ。食った後はテレビ見ながらウトウトしてて……あ、洗濯物取り込んでくれてありがとな。そういえばお前包丁で指切っただろ。気をつけろよ」
俺は絆創膏の巻かれた
Aの左手中指を見る。
しっかりしてそうで抜けているから
Aはほっとけない。
明日はどんなAが見れるんだろ
美味しい料理に舌鼓を打ちながら
期待に胸を膨らませていた。
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ひばり(プロフ) - emiさん» 前作に引き続き読んでいただきありがとうございます〜！！すごく嬉しいです……！これからも応援よろしくお願いします！ (2020年5月29日 7時) (
レス) id: 22260f8f2e (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - 待ってました！！(誰) 前作も見ていました！ひばりさんの作品大好きなんです！！体に無理がない頻度で、更新頑張ってください！ (2020年5月29日 5時) (レス) id: ec0b5da59b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひばり | 作成日時：2020年5月28日 7時
