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「ご馳走様。今日も美味かった」
朝食を食べ終え
未だに食べているAを見つめる。
『そんなに見つめてどうしたの？』
「あー……可愛いなぁと思って見てただけ」
『……へ？』
間の抜けた声を上げて
赤面するA。
俺はそんな顔を見たくて
甘い台詞を囁くんだ。
いつまでたっても初々しい反応を見せる姿に
可愛さを覚えつつ
「あ、今日打ち合わせ行ってくるから、その間留守番よろしく」
と予定があることを伝える。
『わかった……えっと、あの……』
何かを言いたげなAに
「どうした？」と問いかけると
『今日一日、手錠ってつけてなきゃダメなのかな……？』
左手首を見つめながら
俺に問いかけてくる。
「そんなことしねぇよ」
そう言い返すと、
Aはホッとしたような顔を浮かべた。
出かける時にまで手錠をしてしまっては
Aの自由を奪ってしまうことになる。
Aのことを第一に考えると
そこまでしようとは思えなかった。
「その代わり、」
「絶対に家から出るなよ？」
俺はニコリと微笑みながら言う。
Aは俯きながら
『わかった……』
とだけ呟いた。
もう二度と
Aがいなくなる絶望を味わいたくはない。
そんな俺からの
切実な願いだった。
「まぁ手錠なんかなくても他に秘策はあるしな」
Aに聞こえない程の声で言う。
いつどんな時でもAの傍にいたい
そう考えても
現実的には不可能で
俺が外出してても
安心できる方法を探した。
それが俺の言う"秘策"。
再び朝食を食べ始めたAを見つめながら
俺は静かに微笑んだ。
A
絶対に
.
逃がさねぇからな
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ひばり(プロフ) - emiさん» 前作に引き続き読んでいただきありがとうございます〜！！すごく嬉しいです……！これからも応援よろしくお願いします！ (2020年5月29日 7時) (
レス) id: 22260f8f2e (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - 待ってました！！(誰) 前作も見ていました！ひばりさんの作品大好きなんです！！体に無理がない頻度で、更新頑張ってください！ (2020年5月29日 5時) (レス) id: ec0b5da59b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひばり | 作成日時：2020年5月28日 7時
