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俺はインターホンを押そうとして怯んだ。
「＿＿＿＿＿＿！！」
部屋の中から聞こえた声。
何を言ったかまでは聞き取れなかったが、
それは明らかに、
レトさんの怒声だった。
あのレトさんが怒ってる……？
基本的に温厚な性格のレトさんが
こんなに声を荒らげるなんて珍しい。
俺はただ事ではないと思い、
急いでインターホンを鳴らす。
すぐにドアが開き、
顔を覗かせたレトさんは意外と落ち着いているようだった。
「どうしたの？」
「スマホ忘れたから取りに戻ってきた」
そう伝えるとレトさんは
「ちょっと待ってね」
と言いながらリビングへと向かっていった。
先程の怒鳴り声が嘘だったかのように
部屋の中は不自然な程静まり返っている。
その空間は本当に居心地が悪くて
スマホを取り返してさっさと帰りたかった。
しばらくして俺のスマホを持ってきたレトさん。
「じゃあばいばい」
と言ってすぐにドアを閉めようとするのを
俺は引き止めた。
「あのさ、」
突然言葉を発した俺をじっと見つめている。
「さっきなんかあった？」
俺は恐る恐る気になっていることを聞いた。
「いや、何もないで？」
そう答えるレトさん。
俺は一瞬目を逸らしたのを見逃さなかった。
きっとレトさんは嘘をついてる。
そう確信したが、
二人の喧嘩に俺が首を突っ込むのも変な話だ。
「ふーんそっか」
俺は納得した振りをして、レトさんの家を後にした。
帰っている最中、
レトさんの怒声が耳から離れることはなかった。
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ひばり(プロフ) - emiさん» 前作に引き続き読んでいただきありがとうございます〜！！すごく嬉しいです……！これからも応援よろしくお願いします！ (2020年5月29日 7時) (
レス) id: 22260f8f2e (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - 待ってました！！(誰) 前作も見ていました！ひばりさんの作品大好きなんです！！体に無理がない頻度で、更新頑張ってください！ (2020年5月29日 5時) (レス) id: ec0b5da59b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひばり | 作成日時：2020年5月28日 7時
