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俺は酔っ払ったAを
そっとソファに寝かせた。
『うぅ……気持ち悪い……』
と項垂れるAに
「大丈夫？」
と声をかけると
『水……早く水持ってきて……』
と俺に言ってくる。
俺は何故かその一言が許せなかった。
こんなに……こんなに心配したのに
謝罪の一言も無いわけ？
しかも、変な男と一緒に帰ってくるし。
一度考え始めると、
怒りはどんどんと募っていった。
俺はコップに水道水を注ぎ、
勢いに任せてAの顔にかけた。
『……へ？』
何が起こったのか理解できない
とでも言いたげな顔をしながら体を起こすA。
俺はその場にしゃがんでAと目線を合わせた。
「ごめんなさいは？」
『え……？』
「だから謝れって言ってんの」
『ごめん、なさい……』
とりあえず謝ったという様子のAに
俺はさらに畳み掛けるように言った。
「何が悪いのかわかってる？」
視線を泳がせしばらく考え込むも、
『ごめんなさい……わからないです……』
と申し訳なさそうに言うだけ。
わからないならわからせないと。
そう思った俺は、
Aの顔を思いっきり叩いた。
パチンッ
という音は静かな部屋によく響いた。
Aの目からは痛みからか悲しみからか
つーっと涙が流れる。
『レトくん……やめ』
口答えしてくるAの首をすかさず右手で締め付ける。
「ほら早く答えて。正解しないともっと酷いことするからね」
苦痛で顔を歪めるAに淡々と話していく。
首を解放すると、
ゲホッケホッ
と咳き込みながらも
『同僚の……荒木くんと一緒に、帰ったこと……？』
と答える。
「そう、正解」
と言いながら、
俺はAに馬乗りになって両手で首を締めた。
先程よりももっと、強く。
「Aは俺のなんだからさ、変な男に捕まっちゃダメでしょ？」
そう、Aは俺のなんだ。
だから誰にも渡すわけにはいかない。
それはきっと焦りからきた考えなんだと思う。
さっきのAの同僚、
俺より身長は高いしかっこよかった。
だから怖かった。
Aを盗られるんじゃないか、って。
だから、俺から逃げられないように
Aを恐怖で支配してしまおう。
そう思った。
Aの笑顔も怒った顔も、
今俺の下で浮かべる苦痛の表情も
全部全部
俺のものだ＿＿＿
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ひばり(プロフ) - emiさん» 前作に引き続き読んでいただきありがとうございます〜！！すごく嬉しいです……！これからも応援よろしくお願いします！ (2020年5月29日 7時) (
レス) id: 22260f8f2e (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - 待ってました！！(誰) 前作も見ていました！ひばりさんの作品大好きなんです！！体に無理がない頻度で、更新頑張ってください！ (2020年5月29日 5時) (レス) id: ec0b5da59b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひばり | 作成日時：2020年5月28日 7時
