prologue1 ページ2
ここは、富士山麓。
皆は富士山だ、ぐらいにしか認識しないだろうが、
5年前からは行き場のない僕達の達の家であり、また基地でもある。
現在は吉良建設による工事、と称して表向きは立ち入り禁止になってはいる。表向きは。
しかし実態は勿論そうではなくて。
その名も、《エイリア学園》。その基地である。
こんなことが世に知れたら目的が目的なので、それこそ国家問題になりうるかも知れないが、そこは世界有数の吉良財閥。しっかりと隠してはいるらしい。
僕達はそのために、そこで《ソルジャー》として訓練を積まされている。そして、エイリア石の実験も。
まぁ、そのことは後で話そうか。
と、そこで僕はため息をつく。
「迷った。」
実は今は丑三つ時、良い子のみんなは起きてはいけない時間だ。だから廊下も部屋も真っ暗で殆ど何も見えない。
これが非常に困る、此方としては。
……本題に入ると、僕は今｟脱走中｠だ。
脱出の計画を練りに練ったというもの、12歳の脳では限度があったか。肝心要の事が抜けていた。
「普通に夜は完全消灯だった……！」
これでは、事前に調べたルートすらもまともにわからない。何処だ、ここは。
最悪、警備隊にはバレてはいない。
“最近”脱走者はいないからね。
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桃姫(プロフ) - waiwaichikaさん» ありがとうございます！1日1話更新を目安にしてるので更新は遅めですが楽しみに待っていてくださって嬉しいです。 (2018年7月20日 22時) (
レス) id: 2c31672598 (このIDを非表示/違反報告)
waiwaichika(プロフ) - 続きを楽しみにしています。 (2018年7月20日 17時) (レス) id: 901fc2e49a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃姫 | 作成日時：2018年7月13日 8時
