検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:12,385 hit

8話。 ページ8

Aside


『メローネ、さっきはありがとうございま「ちょっと来て」え?…あ、はい』

言葉を途中で遮られ、腕を引っ張られるままついて行く。建物と建物の間の路地裏に連れ込まれた。

『…メローネ?』

「はぁ〜〜〜ッ………可愛いなあ、可愛いよホントに。どうして俺が君のこと気に入ってるつってんのにそういう可愛いことするかなァ…さっき君が、縋るように俺の名前呼んだの…最高にそそるよ…」

壁に追いやられる。目の前には彼の興奮しきった顔。本能でアブないと理解した。

「ねえキスするよ、いいだろ?」

『えっちょっと待っ』

私の返事も聞かずに、彼は私の唇に彼のを押し付けた。同時に鼻を摘んで口を開けさせようとしてくる。


『んっんーッ!!!んっ、んっ……っは、あ、あ、あぇ……や、あ、…』

耐えきれなくなり口を開くと、すぐに舌をねじ込んでざりざりベロを撫でる。な、なんか変……こんなの知らない…


その変な感覚に、情けない話なんだけど腰を抜かしてしまった。


『は、…あ、あ……』

ズルズル座り込む私を見下した彼は、ぺろりと舌なめずりをして笑っていた。そして私の目線に合わせるように座った。


『…は、てだ……に』

「ん?なに?」

『…は、はじめてだったのに…キス、するの…』



『いきなり舌入れるなんて、ひどい…』


そう言うと、彼は顔を真っ青にした。


「えっ…そ、そうだったのかい!?なんで言わないんだよそういう大事なことを…!初めてだってわかってたらこんなに乱暴にしなかったさ!!」

『だ、だって言う前に入れられたから…』

意外とそういうとこ大事にしてくれるんだ…。


「悪かった、悪かったよ。んじゃ今のはナシ。ちゃんとしたやつしてあげるからね」

『えっ、えっちゃんとしたのってなに、怖い、』

「大丈夫、怖くない。手握ってるから」

するとメローネは、私と指を絡めてまたキスしてきた。最初はちゅ、ちゅ、と優しいキス。音がなんだか恥ずかしかった。

9話。→←7話。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
71人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

梅花 - こんにちは12話も最高です くるちゃんさんもこれから仲良くできたら嬉しいですお二人共これからもよろしくおねがいします (2021年9月21日 10時) (レス) id: 7df7a78d6a (このIDを非表示/違反報告)
4番くん(プロフ) - くるちゃん。さん» ありがとうございます!これからも見てくれると幸いです。 (2021年9月19日 17時) (レス) id: 2a341e36a7 (このIDを非表示/違反報告)
くるちゃん。 - とっても面白かったです! 読みやすいし 内容がしっかりしてるし、最高です! 続き楽しみにしてます! (2021年9月19日 14時) (レス) id: 653f3c1549 (このIDを非表示/違反報告)
梅花 - あひゃーペッシィィ可愛いなぁーおい   次回も楽しみにしてますね (2021年9月19日 10時) (レス) id: 7df7a78d6a (このIDを非表示/違反報告)
梅花 - あっーー10話でしたぁ 失礼いたしました (2021年9月17日 23時) (レス) id: 3d213de61e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:4番くん | 作成日時:2021年9月5日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。