6話。 ページ6
Aside
ヒグマは二階堂くんを襲って、二階堂くんは悪態をつきながらも早く撃てと尾形上等兵を急かす。
ちらっと見えたが、耳が取れていた。
『尾形上等兵、撃っちゃダメです。谷垣さんの罠です。撃ったところを襲うつもりです』
「わかってる」
「ックソ尾形ァ!!!早く撃てよォ!!!!いってぇええぇよ!!!」
ああ、そんなに大きな声を出したら余計クマが興奮してしまう...
「...いや、でも撃つしかないな。居場所がバレたところでアイツに弾は残ってない。俺を撃てるはずがない」
尾形上等兵はそう言うと、ヒグマの頭をしっかりと狙って撃ち抜いた。
いや、でも待って。確かに谷垣さんの銃の銃弾は抜いて行った。けれど、奥の部屋に立てかけてあった細長いものは何だった?あんなに大きいもの、あれはきっと銃だ...
『撃たれるッ...』
体が勝手に尾形上等兵の前に出た。
良かった。これで尾形上等兵は撃たれない。あ、でも私が撃たれるのか。
パンッと大きな音が鳴った瞬間、私の腹からは血が出ていた。
『かはッ.....』
「っA!」
『大丈夫ですッ...!走れます!だから急いでッ...』
「クッソ.......」
尾形上等兵は1人を仕留め、数人を急所を外して足止めさせた。
撃たれたのが足ではなくてよかった。走ることができて良かった。
「あともう少しだ、ここを抜けたら手当する」
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名無し(プロフ) - 最高です! (2021年5月2日 17時) (レス) id: 856a63e0b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:4番くん | 作成日時:2021年4月18日 8時