【ゴールデンカムイ】兵器な彼女【尾形百之助】 (ページ11)

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11話。ページ11

Aside

物事は思いのほかスムーズに進んだ。
あっという間に、母親と息子を拉致することができたのだ。

『刺青人皮の場所を教えてください。嘘をついても分かるんですからね、探しに行く間に逃げようとか考えたら殺しますからね』

｢っ誰があんたたちなんかにッ...｣

『いいですか、次喋る言葉が刺青人皮以外の話だったら、声帯を切ります。声帯を切れば、あなたはもう声を発することが出来なくなる。ということは、痛みで叫ぶこともできないし、刺青人皮の場所を話すこともできない。ご子息に居場所を言わせるしかなくなります。お言葉ですけど...ご子息はすぐに在処を吐きそうですね』

｢あんたらなんかっ...っ、？！｣

喉元をナイフでスっと引く。その途端、彼女は口からかひゅかひゅ言いながら戸惑った顔を見せた。

『言いましたよね、さっき。刺青人皮の場所以外の話だったら話せなくするって。もういいです。ご子息に
かかります』

｢お、坊ちゃん残念だったな。次はお前だってよ。コイツ怖ぇぞォ？小便ちびんなよ｣

尾形上等兵がそう茶化す中、捕まってる彼に顔を近づけると涙を溢れさせて口を噤んだ。

『爪、剥がした事ありますか？私はそれをとても上手くやることができます。並べると小さな貝殻みたいに綺麗に輝くんです。見た事ありますか？』

中指の爪にペンチを当てた瞬間、彼は声を上げた。

『物置にある箱だ！その中にある...だから殺さないでくれッ...』

彼が言うその場所を見ると、確かに刺青人皮があった。

『尾形上等兵、大丈夫です。ありました』

｢そうか｣

そして尾形上等兵は、2人を撃ち殺した。