変革の朝 ページ28
「はぁ…………おはよ、ございます……」
「おはよ日向」
「あれ……叶多さん……それにキャプテンも……、まさか」
「あー2人ならさっき烏養さんの所に行った。あいつ、珍しくちゃんと寝れたって言ってたぞ」
「……？そう、ですか」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ポジション替え……？」
寝起きで押しかけて悪いと思っているが、俺の次に叶多の用事を突き付けた。
「……聞き間違いか？」
『そんな歳でもねぇだろ』
「あのなぁ……」
『……みんな、ここで変わろうとしてる』
「は？」
叶多は一度俯いて、拳を握ってから意を決したように顔を上げた。烏養さんが少したじろいだ。
『俺も変わりたい。ウィングスパイカーじゃない、他の道でチームに貢献したい』
「！」
正直ここに来るまで俺も理解が追いつかなかった。叶多がここまで考えているとは思っていなかったからだ。
『無理かもしんねぇ、そんなのは百も承知だ。ただ俺は、今までの事を踏まえて先に進めると思ってる。やれそうなんだ、俺にも。みんなみてぇに。
もう、バレーに躊躇なんかしたくないんです』
真っ直ぐに烏養さんを見据えて言い切った叶多。烏養さんは、それは驚いた顔で叶多を凝視していた。そして眉間に皺を寄せて腕を組み、首を傾げて唸り声を上げた。
「……お前は3年で、これまでやってきた事がある。この時期にポジションまで変えるって事は…………あぁっ、でもなぁ……！
多分、俺もお前と同じ事考えてたんだよなぁ……」
『……！』
「最初の試合からお前の技術が高いのは分かってた。……でも3年生だからホイホイ変える訳にもいかんと思ってたんだよ……」
言い様のない感情を乗せた声が廊下に響く。叶多は至極真面目に烏養さんを見ていた。
「……お前が言っちまったせいで踏ん切り付いちまったじゃねぇか」
『！……てことは』
「春高予選まで、使い物になるんだな？」
諦めたような、それでいて期待するような目で叶多を見上げた烏養さん。対して叶多の顔は歓喜で満ち溢れていた。
『ぜってぇ、ものにしてやるわ！』
そこには、少年のように目を輝かせるただのバレー馬鹿が居た。
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すみた先生(プロフ) - ぁさん» ありがとうございます！次から続編に移行しますので、そこでも頑張ります！更新遅いですが、出来れば読んで行ってください！ (2022年1月28日 17時) (
レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
ぁ - 更新頑張ってください！ (2022年1月28日 0時) (レス) id: 4b3179590f (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - 千椛さん» ありがとうございます！なるべく早く更新します！！待たせてしまい申し訳ありません！ (2021年10月21日 21時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
千椛(プロフ) - 更新待ってます！ (2021年10月21日 6時) (レス) @page31 id: 23dec5609f (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - 青丹色さん» ありがとうございますっ！クオリティ落ちないように頑張ります！ (2021年8月18日 8時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみた先生 | 作成日時：2021年8月6日 23時
