【男主】Poor*【闇金ウシジマくん】 (ページ2)

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水「A、こんな町にいては功世様がご心配になられるぞ」

貴「うるさいぞ、俺がどこにいようと兄貴には関係ないだろ」

八重樫家次男、八重樫Aはいつもと変わらず暇な１日をどう過ごそうかと小汚い町を歩いていた。

そしてこんな町から早く出るよう促してくるのは、Aの専属執事である水樹一颯だ。

貴「…あ"あ"ぁもう！ついてくんなよ！！」

水「無理だ、これが俺の仕事だからな」

貴「はぁ、もういい。お茶買ってきて」

そう言うと水樹は少し離れたところにある自動販売機に足を向ける。

周りを見るとチラホラと人が歩いている程度。
決して裕福ではない人々がラフな格好をしている自分ではなく、執事らしく正装を纏った水樹を好奇の目で見る。

水「ほら、これでいいか？」

貴「あぁ、さんきゅ」

水樹から受け取った缶のお茶を開けちびちび飲む。

適当に歩いていると、

貴「なんだ？人が並んでる」

水「…パチンコか、わざわざ並んでまで何が楽しいんだか」

貴「パチンコ？なにそれ」

水「お前はまだ知らなくていいの」

パチンコの前には楽しそうだったり焦っていたりと様々な感情のおばさん達が並んで開店を待っているみたいだった。

そしてふと見上げた道路向かいのビルの小さな窓。

誰かと見があった気がした。