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No.73 ページ23

次の日、俺は一人の女の子に呼び出された。



――それは俺にとって、意外なことだった。



特技か何かは知らないけど、俺は人の判断に長けている。


これは長所じゃない。


むしろ――短所だといってもいいのではないかとさえ思う。




……あんなことを言われた身としては、


特に。





……ともかく俺はその子に言われた。




付き合ってくれないかな、と。



俺はそれを無視して、聞き返した。



「……川波さんだよね?


陸上部のインターハイ出場が決定してる、あの川波さん」



「……そうだけど、何かな。


もしかして、目黒くんは告白してくる女の子の名前を把握していなきゃ嫌なの?」





「そういうつもりじゃないよ。


でも、



……俺を好きじゃない子と

付き合う気にはなれないな」



驚いた表情をして、


川波さんは俺を睨んだ。


「その様子だと結構前から、気付いていたみたいだね」



「……川波さんの本当に好きな人は、



――向井だね?」




だから、意外だったのだ。


川波さんは向井のことが好きなはずなのに。



「……そうだよ。


でも、あたしのこと全然恋愛対象に見てくれないから

目黒くんと付き合って、

……意識してほしいの」



そう、と俺は呟く。



「悪いけど、それは断るよ。



そんな話に乗るほど、俺は優しくないから」





……今考えれば、川波さんはとても賢い人だ。



川波さんは全て、

好きな人のために俺と付き合おうとしたのだから。

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作者名:いちご | 作成日時:2020年2月11日 11時

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