謎の碧 ページ36
Aside
しばらく病室の外を理子ちゃんに押してもらい進む
まだ日が明るくて窓際の近くを通ると暖かかった
理子｢飲み物買ってくるから待ってて｣
｢うん、ありがとう｣
古びたエアコンが時おりｶﾀｶﾀと音鳴らしたり
向こうの受付で話し声が聞こえたり
頭がボーッとしているせいか
いつもより周りの音が聞こえる気がした
少し体を動かすと鈍い痛みと腰元に違和感を感じる
｢………………これ…｣
ポッケに入っていたのは1つの御守り
縁結びだった
誰と？いつ？どこで？
そこだけ記憶にぽっかりと穴があいている気がする
???｢お隣、いいですか？｣
思い出そうとした時 隣から声をかけられた
少し碧色がかった黒い瞳
男の人だった
｢あ、どうぞ｣
吉野｢ありがとう僕、吉野宏一 君は？｣
｢黒崎Aよろしく｣
初めて会った気がしない彼
よく見ると足を怪我していて
1本の松葉杖を持っていた
吉野｢いつから ここに？｣
｢一週間前あたりから。事故にあって…｣
吉野｢そっか…生活も大変だね｣
｢そうなの…何だか記憶に穴が空いてるみたいで…｣
そう言うと彼は少し驚いた顔をした
吉野｢記憶喪失…ってこと？｣
｢正確には部分記憶喪失らしいよ｣
吉野｢そっか…君は綺麗だから
きっと、好きな人の記憶じゃない？｣
少し冗談めかしに言われる
｢綺麗って…私より友達にもっと可愛い子いるし！｣
吉野｢そうかな？僕には君が綺麗に見えるけど｣
真剣な表情で見られ言葉に詰まる
何がしたいの？この人は
理子｢ごめん！A迷っちゃって……｣
理子ちゃんは怪しいとも言わんばかりの目で
両手に缶コーシーを持ったまま吉野くんを見る
｢あ、理子ちゃん彼は吉野宏一くん｣
吉野｢初めまして吉野です｣
理子｢は、初めまして…赤坂理子です｣
理子ちゃんは、まるで警戒する猫みたいな目をする
どうしたんだろ？
理子｢Aもう疲れたでしょ？戻ろっか｣
｢あ、うん。ありがとう じゃあね吉野くん｣
吉野｢うん、お大事に｣
そう言って私は理子ちゃんと病室に戻った
吉野宏一
片足を負傷して入院している高校三年生
叔母が外人のクオーター
作者)新オリキャラです吉野宏一くん
中々のイケメンキャラのつもり
これからお話の中心となる子です……
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Runa - 更新がんばってください！応援してます！ (2021年6月25日 17時) (
レス) id: cf36c57a0e (このIDを非表示/違反報告)
茶乃豆 あん子(プロフ) - みさきさん» コメントありがとうございます！亀更新になってしまうと思いますが頑張ります！！ (2019年11月3日 20時) (レス) id: a5cb8bdaa1 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - とっても面白いです！！これからも更新頑張ってください！ (2019年11月3日 20時) (レス) id: 402c6990c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茶乃豆 あん子 | 作成日時：2019年3月29日 20時
