月明かりの下 ページ19
Aside
｢ねぇ、やっぱり重いからいいよ…//｣
伊藤｢足捻挫気味だから それに軽いし全然平気｣
帰り道
伊藤くんの大きな背中に身を任せている
すっかり日は暮れていて
向こうの方からは月が昇り始めていた
｢………ねぇ…伊藤くん｣
伊藤｢ん？｣
｢…三橋くん……大丈夫かな……｣
今頃どこかで1人泣いてるんじゃないか
私は痛いほど彼の気持ちがわかるから
気になってしょうがない
伊藤｢………アイツ…笑ってたでしょ？｣
｢うん｣
伊藤｢俺…相棒だから…わかるんだよ｣
｢？｣
伊藤｢…ふっ切れてると思うよ
今頃夜ご飯バクバク食ってさ｣
安心できる優しい伊藤くんの笑顔
伊藤くんが言うんだ
きっとそうだろう
｢……伊藤くん…｣
伊藤｢ん？なーに？｣
｢……ありがとう…｣
"好きになってくれて"
小さく耳元で囁くように
家の前に着くと ゆっくりと降ろしてくれた
伊藤｢………あのさ…その……キス…してもいい?//｣
｢っえ、な、そっそれはっ…/////｣
いったん目を逸らし、また目を見る
真っ直ぐに私だけを見つめてくれる瞳
月明かりで照らされて
少し青く光っている
｢…………………………ん…/////｣
素直に目を閉じれば
数秒後に返ってくる優しい温もり
離れた気配を察知して
玄関に逃げる
振り向くと
まだこっちを見ていた
｢…………おやすみ｣
伊藤｢おやすみ｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 83人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Runa - 更新がんばってください！応援してます！ (2021年6月25日 17時) (
レス) id: cf36c57a0e (このIDを非表示/違反報告)
茶乃豆 あん子(プロフ) - みさきさん» コメントありがとうございます！亀更新になってしまうと思いますが頑張ります！！ (2019年11月3日 20時) (レス) id: a5cb8bdaa1 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - とっても面白いです！！これからも更新頑張ってください！ (2019年11月3日 20時) (レス) id: 402c6990c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：茶乃豆 あん子 | 作成日時：2019年3月29日 20時
