綺麗 ページ8
伊黒side
俺は去年からキメツ学園で教師をしている
今年もキメツ学園OBの新任教師が来るそうで
今日はその新任教師の紹介とクラス発表で学園に来たが俺は驚いた...
驚くほどそいつが綺麗だった...
艶やかな長い黒髪にところどころ混ざる紫髪……
くるんとなった長い睫毛に大きな紫色の瞳...
ぷくって膨れた薄紅色の唇...
スラってした長い足...
全部が完璧で俺はこんな綺麗な人間を見た事がない...
??「アメリカのワシントン大学を卒業してきました。キメツ学園OBの時透Aです。今日から皆さんと共にキメツ学園で教師として働きます。よろしくお願いします」
時透A...もしや中等部の双子の姉か?...
話す姿も一つ一つの仕草も他の女とは比べ物にならないくらい違く見えて...
今日はキメツ学園OBの甘露寺がよく神崎の家の定食屋に来る日の為いつもなら俺は行こうとするのにその事さえ忘れて歓迎会に行ってしまうほどだ...
高等部2年菫組の担任になったが、まさか時透先生が副担任になる事に驚いた…
俺は1年間大丈夫だろうか...?
話す度に動く薄紅色の唇に...
緊張してるのか少し火照っている頬...
全ての仕草や君の様子に俺は目が離せなくなった...
君は単純に可愛いじゃ言い表せないくらい綺麗で煉獄や冨岡、宇髄までも皆時透をガン見していた...
気づいたら既に居酒屋にいて...本当は気づいたら君に口付けようとしてる冨岡を気絶させる力で殴っていた...
それなのに君はそんな俺の事を綺麗だと言ってくれた...
生まれつきこの奇妙な色の違う目を綺麗だと言ってくれたのは君がはじめてだ...
かっこいいとか言って近づいてくるやつや気持ち悪いと馬鹿にする奴は沢山いた...
だがこんなにも俺の事を褒めてくれた人も綺麗だと言ってくれた人も君だけなんだ...
けれど本当に綺麗なのは君だ...
恥ずかしくて本心は君に伝える事ができないが本当に綺麗なのは君だ
俺はそんな本心を隠し
時透先生に
返す言葉が見つからず黙ってしまった...
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作者名:りた | 作成日時:2020年12月27日 23時