霞柱と氷柱その弐 (ページ4)

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いつかページ4

マリンが俺におはぎを奢ると言った

別に詫びなんていらねェけど

冨岡が俺がおはぎ好きだってこと教えたらしい

あの野郎ォ、、、

強引に連れて来られた甘味処にて、美味しそうに羊羹を頬張るマリンの姿とおはぎの味に顔がほころぶ

おはぎを美味しく食べていると、マリンの視線を感じる

「何見てんだよォ」

『いや、、美味しそうに食べてるなーと』

見てたのかよォ

「それはお前もだろォ。羊羹、好きなのかァ？」

『はい！
でも一番好きなのはスイカかなー
でも今は夏じゃないから食べられないんですよねー、、』

スイカ
玄弥も好きなんだよなァ

ふと美味しそうにスイカを食べる玄弥の姿が思い浮かぶ

「、、、そうかァ、、、」

『え？どうかしました？』

「玄弥も、、、スイカが好きだァ、、、」

あ、、俺何言って、、

『あ、やっぱりご兄弟だったんですね』

玄弥を知ってんのかァ？？

「玄弥と会ったことあるのかァ？」

『はい、刀鍛冶の里で。優しくて良い人でした。』

刀鍛冶の里、、上弦2体倒したんだっけェ

玄弥は今でも人に優しくていいヤツなんだなァ

「そうかィ。玄弥と、、仲良くしてやってくれェ。」

自分は玄弥に会えば、危ないことをして欲しくない思いからきつい態度をとってしまうためマリンに託す

『え、？はい！でも急にどうしたんですか？』

「アイツには鬼殺隊士になって欲しくなかったァ、、、」

思わず本音が出てしまう

『玄弥君のこと大事に思ってるんですね！』

マリンが可愛らしい笑顔でそう言った

コイツは、、、

俺のこと分かってくれているのかァ、、、？？

「俺は玄弥と会えば暴言吐いて最低な兄だぜェ」

『そんなことないですよ！玄弥君には鬼とは無縁な平和な暮らしを送って欲しいんですよね。いつか分かり合えるといいですね！』

いつか、、いつか、、、かァ、、

そうだよなァ、、、

『わっ!!不死川さん!!ごめんなさい!!余計なことを「ありがとうなァ、、」

気づけば俺の頬には涙が伝い、マリンを抱き締めていた

ちっさくてふにゃふにゃで暖かい

とても鬼を狩る柱とは思えない体格をしている

ｷﾞｭｯ

『不死川さん、、ｸﾞﾙｼｲ、、』

マリンの声で我に返る

「あっ、わりぃ、、」

『どうしたんですか急に』

俺の顔を覗き込むマリンのくりくりした目が可愛い

「俺はお前を妹のように思ってンだよォ
。ありがとうなァ。何かあったら俺ンこと頼れよなァ」

マリンは嬉しそうに笑った