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竈門君と会った日から私は、毎日のように彼らに会いに行った。
あのときはボロボロたった体も、今ではだいぶ良くなって、
胡蝶さんやカナヲちゃんと厳しい訓練ができるくらいにまでなった。
私が彼らに会いにいくのは、その訓練が一旦終わる少し前くらい。
お昼を取る時間だ。
前までは午前中から店に来ていた時透君も、最近の隊士の実力不足等が原因で、
朝から任務のときが多い。つまりは遠征。
どうやら柱合会議でその議題が上がったそう。
そりゃ、実力のない隊士を送ってもすぐに殺されるだけだし、
柱だって忙しくなる。
柱だって、もっと強くならなければと、鍛錬に励む。
そんなこんなで、私はここ数日間時透君に会っていない。
竈門君と初めて会った次の日から一度も会ってない。
他の柱の方には会うんだけど…。
寂しいなぁ…。
我妻 「あ！Aちゃん！」
A「我妻さんこんにちは！」
我妻さんだけは、まだ体が戻ってないらしくて、
竈門君たちの訓練には参加していない。
我妻 「…何かあった？」
A「え？」
我妻 「悲しい音がするから。」
我妻さんは耳がいいんだった。
我妻 「良ければ話してみてよ。
スッキリすると思うし。」
初めてあった日が嘘みたいに、
我妻さんは私に、大人っぽい？というか、お兄さんみたいな態度になる。
以前聞いたところ、どうやら妹みたいだかららしい。
A「時透君が最近お店に来てないんです。」
我妻 「…ときとうくんって?」
A「霞柱の男の子です。」
我妻 「柱ぁぁぁぁぁあ！？」
そこまで驚く！？
我妻 「え！？Aちゃんって、柱とも仲いいの！？」
A「付き合い長いですし。」
我妻 「…すごくない！？だってあの柱だよ！？
鬼殺隊で最も位の高い剣士だよ！？」
言われてみれば…たしかにすごいな。
我妻 「しかも男の子ってことは…Aちゃんより年下！？」
A「はい。十四歳で、柱最年少です。
刀を持って二ヶ月で柱になった子です。」
我妻 「嘘ぉお！？」
我妻さんの驚きっぷりが凄くて面白い。
A「時透君は、無口で物忘れがひどいんですけど、
私のことだけはちゃんと覚えていてくれて。
辛いときも苦しいときも、必ず彼は私の隣りにいてくれるんです。」
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