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時透君にいきなり抱きしめられる。






…これは夢かな?





夢ならば覚めないでほしい。




時透 「僕は、ずっと前からAが好きだよ。



出会ったときから、

君には特別な感情を抱いていた。

それが何なのかはわからなかったけど。


記憶が戻ってすぐ、


これが『恋』だって気づいた。」




さっきよりも強い力で、

少し苦しいけど、

このままでいたい。


温かい。




時透 「僕は、いつ死ぬか分からないから、


一日一日を悔いのないように生きたいんだ。


君に、

この気持ちを伝えないまま死ぬのは


嫌だったから。」




こんなこと、

男の子から言われたことない。


恋されたこともない。

こんなに嬉しかったこともなかった。




時透 「これから、

君と一緒にまた、笑い合いたい。


全部取り戻した本当の僕で、

君を笑顔にしたい。



だから…。

これからも、僕の隣りにいてよ。


その病気を良くして。」





私は思わず時透君を抱きしめ返す。




A「そうだね。


私も、時透君の隣にいたい。


…まだ…





死にたく…ない…。」




彼の胸に顔を埋めたのは、涙を見せないためだったのに。

こんなのじゃ、声ですぐにバレてしまうなぁ。


すると、時透君の温かい手が私の頭に乗ってくる。



時透 「大丈夫だよ。


Aなら、きっと大丈夫。

だから泣かないで。

僕がいるから。

隣で手を握っているから。


どこにも行かせないから…。」



時透君がいるから、とても安心できた。

本当に私、べた惚れだ。

 

A「…時透君。」

時透 「…うん?」



時透君は、自分の腕の中から私を離す。







言え。


言うんだ。


私。











A「…私も…
 


貴方が好きです。



ずっと前から。」





すると時透君は一瞬驚いたような顔をして、

 
その後に微笑んだ。




時透 「本当に?」

A「…私は嘘をつかないよ。」

時透 「そっか。」


時透君は私に優しく微笑んだ。


時透 「…恋仲になってよ。」

A「え!?いいの?」

時透 「え?君以外嫌だ。」

A「でも…どこでもは出かけられないよ?」

時透 「僕は君といられれば十分だから。」


A「…そう…。ありがとう。」


ふっと笑うと、

時透君は私の顎を持ち上げた。




そしてゆっくりと




私達は唇を重ねた。

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作者名:照山紅葉 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年11月1日 0時

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