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更に数日後。

みんな意識不明で帰ってきた。

あんな格好だったけど、
うまくいって良かったね。




A「…。」


部屋の掃除をしていると、煉獄さんからの文が目に入る。


煉獄さん…今どこに居るのかな。

天国ってあるのだろうか。

すでに生まれ変わっちゃって、私が死んだときにはもう会えないのかもしれない。

…一度でもいいから…夢の中だけでも出てきてくれないかな。



 


なんて。思う私はちょっと夢を見過ぎかもね。


…煉獄さんからの文の隣りにある

時透君から貰った髪飾りと着物。



あれもいつか…彼からの形見になっちゃうのかな。



変なことを考えるのはやめよう。


時透君は柱だよ。
そんな簡単に死ぬわけない。
 
怪我はするかもしれないけど、

それでも絶対に生きて帰ってくれる。


信じなきゃ。



遊郭に潜入していた宇髄さん達も

生きて帰って来た。


重体だけど。



だからきっと、時透君だって大丈夫。



と思っていても。


やっぱり心配だよ。
 



時透 「A。こっちの掃除は終わったけど。」


時透君にも手伝ってもらってるんだった。


時透 「…ここって君の部屋?」

A「…そうだね。」

時透 「…これ…着てないの?」


時透君が指差す方には彼から買ってもらった着物があった。


A「…着れないよ。

汚したくないし…特別なものだから。」

時透 「…前に言ったかもしれないけど、

僕の前ではそれ着てよ。髪飾りもつけて。」

A「え?でも時透君、毎日来るじゃない。」

時透 「確かにそれだと面倒臭いね。
だったら、僕と出かけるとき。」
 

…でも、任務で忙しくてそんなの行けないじゃない。


時透 「今日は多分無理だけど、

里から帰ったら、一緒に街へ出かけよう。」


A「里?」

時透 「うん。修行しようと思って。

刀鍛冶が暮らしている里に行けることになったから。」


うん?話がよくわからないんだが?


A「刀鍛冶って…刀を作る人のことだよね?

なんでそこへ修行に行くの?」


時透 「戦闘訓練用の絡繰人形があるらしくて。

俺と手合わせできる人なんて、数少ない他の柱くらいだから。

こういう機会は大事にしないと。」


なるほど。


A「いつ出発するの?」

時透 「明日にでも。」


A「…明日!?」



なんでもっと早く言ってくれなかったの!?

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作者名:照山紅葉 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年11月1日 0時

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