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第23話 ページ24





貴方side






 _____先生の忠告、聞くべきだったなぁ






痺れる手足、おまけに睡眠まで促してくる身体にボクは舌を噛んでなんとか意識を紡ぐ。





「よかった、ちゃんと効いてくれたみたいやね」





頬を伝う鮮血を舌でぺろりと舐めながらくつくつと笑うキリヲ(悪魔)に、やっぱりキミか、と睨みつける。
どうやら押し倒した時ほぼ同時に薬を打ち込んでいたらしい。



 地面にぶつかった痛みで分からなかった





「Aちゃんは薬効きにくいし、効いても一時間で回復してまうから不安だったけど…


これで暫くは僕の好きに出来るわ」





『何を……』





「大規模魔術にAちゃんとの戦闘、
ただでさえ少ない僕の魔力ももう空っぽなんよ」





ボクの言葉を遮り、彼が瞳を赤くする。
直後、上から降っていた声は耳元で鳴り始めた。彼が耳元で話している。





「せやからAちゃんの魔力、少し貰うわ」





それは頗る嬉しそうな、囁き声。
吹かかる彼の息さえ気持ちが悪く吐き気がする。

そんな時に、思い出してしまった。
脳裏に焼き付いた、記憶を。
蘇る、記憶の中に似たようなものがあった。





『ま、さか……』





「ふふ、思い出した?」





 ダメだ、これは…



 ………………喰われる






××××××







イルマside





「これ、キリヲ先輩の断絶(バリア)だ…」





学校中に張り巡らされた透明な壁に、教師を含めみんなが当惑していた。生徒に不安を与えないためかサプライズということにはなったが、なぜだか嫌な予感が胸の辺りで漂って消えない。



 先輩もAくんもどこに行っちゃったんだろう……





_____すみません、所用ができました。






___________イルマ " 様 " 。






「……………。」





「イルマち!どおするの?」





「放送によれば生徒を中央広場に集めているようですが…」





二人の言葉に思考の渦からふと我に返る。分からないことを考えたって仕方ない。



 ………よし!





「僕は………僕は先輩に会いに行く!
きっとAくんも一緒にいるはずだし……

二人とも、手伝ってくれる…かな?」





断絶(バリア)の向こうにいる二人はきょとんとして顔を見合わせ、意思が合致したのか、笑顔で頷いた。





「ありがとう!」





 護られるのを待ってちゃダメだ

 僕も、Aくんや先輩の力になりたい!



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紫咄(プロフ) - もこさん» コメントありがとうございます!全員推し分かります!皆が皆良いキャラでいくら書いても書き足りないくらいです笑これからも更新頑張ります! (6月7日 19時) (レス) id: a9de1191b0 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 初コメ失礼します!私愛され大好物なので嬉しいです!魔入りました入間くんのキャラ全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってください! (6月7日 19時) (レス) @page5 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - ガイさん» ありがとうございます!頑張って執筆しますのでまた読みに来てくれると嬉しいです! (4月30日 14時) (レス) id: a9de1191b0 (このIDを非表示/違反報告)
ガイ - 面白かった。←いつもは、こんなキャラじゃありません!!(*/□\*)かぁ〜// (4月30日 14時) (レス) id: 5793000cce (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます!とても励みになります!これからも頑張って執筆していきますので読んでいただけると嬉しいです。 (2023年4月7日 23時) (レス) id: a9de1191b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫咄 | 作成日時:2023年1月1日 23時

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