第０２話 ページ3
〜
？？？side
ドサｯ
「おっと……」
意識の糸が切れたのか、倒れた悪魔の背を反射で支える。年齢的には一、二年生と同じぐらいだろうか。
だがいくら服装の自由が許された
……シャツしか着ていない悪魔なんて、一度見れば覚えちゃうし
「そうでなくとも、深夜に生徒が
そう、いくら勤勉な生徒であろうと学校の警備を差し置いて深夜に校内へ立ち入るのは本来不可能なのだ。
僕はゆっくりと腕の中で気を失った悪魔を見る。
なんとも目のやり場に困る悪魔だが、この悪魔が一度は
僕がたまたまここを通ったから、発見できた……
つまり、それほどの実力者ということになる。
「道に迷うは少々苦しすぎる言い訳だけど」
倒れる前の侵入者の言動を思い出し、独りごちて暗い校内で苦笑する。
さて、まずはこの侵入者をどうするか……
再び侵入者へと目を落とし、思考する。足は泥に塗れ、顔や四肢の汚れが目立つこの悪魔はきっと長く走り続けていたのだろう。
走り続けたにしては傷一つないのが妙だが。
「まずは身体を綺麗にして……
………………僕の部屋でいいか」
Noside
＿＿＿＿＿最悪だ
学校警備教師、イフリート・ジン・エイトは昨夜の行いを酷く後悔していた。
なぜなら、あの侵入者が……
……とんでもない
というのも、エイトの部屋で眠っていた侵入者が朝目を覚ますなり、まるで瞬間移動をしたみたいに逃げ出していったのだ。
急いで部屋を出、近くを通った同僚のツムルに尋ねる。するとツムルは半ば怒りながら廊下の窓を指さした。窓からは
「お前！なに自室に彼女入れてるんだよ！羨ましいな！！割れた窓弁償しろよ！」
「彼女なわけないだろ！侵入者だよ！」
そう言い残し、割れた窓から羽を伸ばし風の如く
幸い出勤時間が近く既に教師服には着替えていたが、最大の懸念点が一つ。
そろそろ生徒が登校する時間なのだ。
「まさかあんなに逃げ足が速いとはね
＿＿＿＿＿本当に、最悪だ｣
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紫咄(プロフ) - もこさん» コメントありがとうございます！全員推し分かります！皆が皆良いキャラでいくら書いても書き足りないくらいです笑これからも更新頑張ります！ (6月7日 19時) (
レス) id: a9de1191b0 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 初コメ失礼します！私愛され大好物なので嬉しいです！魔入りました入間くんのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (6月7日 19時) (レス) @page5 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - ガイさん» ありがとうございます！頑張って執筆しますのでまた読みに来てくれると嬉しいです！ (4月30日 14時) (レス) id: a9de1191b0 (このIDを非表示/違反報告)
ガイ - 面白かった。←いつもは、こんなキャラじゃありません！！(*/□＼*)かぁ〜// (4月30日 14時) (レス) id: 5793000cce (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！とても励みになります！これからも頑張って執筆していきますので読んでいただけると嬉しいです。 (2023年4月7日 23時) (レス) id: a9de1191b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫咄 | 作成日時：2023年1月1日 23時
