Black sarena [ 無限募集 ]

世界観[ 必 ] ページ1

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日本人口の約20パーセントが｢ 呪い持ち ｣だと言われる､20××年の日本｡



その昔､1人の女に狂った政府お抱えの研究者が､その女に呪いをかけた｡


後に『 眠り姫 』の呪いと言われるそれは､1番愛している人のキスでしか解けることは無いという｡





ただ､愛を確かめたかっただけ｡


キスをして､愛を確かめあえたら満足だった｡







しかし､彼女が目を覚ますことは無かった｡


彼女は､男を1番に愛していなかったのだ｡



＿＿何故｡



絶望した男は､片っ端から彼女に関わる人間を呪った｡


家族､友達､同僚｡


1度でも会った人間は､全員｡




誰だ｡


誰が､お前の｡




俺以外見ることは許さない｡




ずっと､



俺だけを｡







この時､もう男には正常な思考回路も判断能力も残っていなかった｡


女に対する執着の念と､大きな大きな愛情が､ただただ､あるだけだ｡





男はその後､ストレスや度重なる疲労により精神を病み､呪いの解き方も､対処法も残さず､死んでしまった｡







10年も経たない頃｡その呪いを受けた人間が結婚し子供を産むと､生まれた子供に奇妙なアザがある｡

特に気にとめなかった夫婦だが､子供が5歳を超える頃､自分のかけられた呪いと同じような症状を発症した｡


こうして､ねずみ算の如く増え続け､今に至る｡





世間を混乱に陥れた男は､政府直属の研究者ということで､悪行を隠蔽され､奇病は正体不明の謎のウイルスのせいだと嘘の情報を流され､関係する全ての情報を消され､この世から抹殺された｡


1番初めに呪いをかけられた彼女は､未だに眠ったままである｡




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そんな今日(こんにち)の日本の某所｡特別に大きいわけでもなく､特筆すべきところが何も無い､普通の公立高校｡



そこが､今回の物語の舞台だ｡





どこにでもある高校で､少し特殊な少年少女が織り成す青春奇譚｡






｢ 真実の愛 ｣を求めた先に見えるものとは､さぁ､一体｡









彼らが辿った結末､気になりませんか?




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