第五章 ページ41
樹
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樹「わるいっ、！遅くなった…！！」
北斗「はっ！？」
汽車の中に戻り一声かけると酷く驚いた北斗。
背中合わせに戦うことはこれで何度目だろう。
北斗「馬鹿！京本は！？まさか…！！」
樹「…佐久間くんが鬼になってた。きょもの幼馴染なんだって」
北斗「…！佐久間くんが？
だからって放置してきたのか！」
斬っても斬っても再生するこの"佐久間くんの1部"
といえる鬼を切り裂きながら話す俺たち。
北斗は怒っているようだ。
樹「幼馴染の口論に部外者入る訳にはいかないだろーが」
北斗「京本はまだ、…「大丈夫」…は？」
樹「…問題ねーっての！！俺が、"憑依"させた」
北斗「…！！お前…」
振り向いた北斗は哀しみを浮かべた瞳。
普段無愛想なのにこういう時だけ本当に切なそうにする…
樹「死なねーよ。お前が俺を救ってくれよ」
北斗「……っ…」
指笛を付北斗が吹けば戦場には合わない美しい舞い方。
北斗「司令官に報告。すぐさま医療部隊の配属をと伝えろ…！」
彼同様優秀な鷹は呑み込みがはやい。
樹「ばか、俺は死なねーよ」
"憑依"
使える隊員は極わずか。
俺たちと普段戦う合成獣は俺らの1部から錬成されてる。
北斗は鷹。
俺は獅子。
�眞呂録冒諭�
ジェスは縞馬。
そいつらが動いたり攻撃を受ければ俺らにまで影響はでる。
"1部"とはそういうものだから仕方がない。
俺の中に流れていた"獅子"
そいつをきょも貸した。
つまりきょもが受ける攻撃もきょもが動く体力も
影響が出るのは俺なわけで…
樹「はぁっ、…はぁっ…」
ふたつの命を背負う俺は相当辛い。
樹「……っ、…うぐっ…」
北斗「…おい無理をするな…！！」
樹「無理してなんぼなんだよここは！！」
眉を八の字にして傷だらけの顔で俺を見る北斗は
集中力を失っていて…攻撃を上手く交わせていない。
北斗も勿論鷹が飛んでいるから…というのもある。
北斗「…"氷"…！」
樹「…！"炎"…！」
.
.
.
北斗「はっ、…はぁっ…」
樹「はぁっ…はっ、」
なんで…なんできかないんだよ…
北斗「…くっ…」
樹「…っ、ふぅ…」
体力があり普段からハードな訓練をしてる俺らでも
限界だ…
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15Mayuu(プロフ) - お話続けてくださりありがとうございます！ほくじゅりの幼少期のお話を読んでみたいです！また、樹君を庇って北斗君が怪我してしまったりと、、是非よろしくお願いします！ (2021年2月3日 22時) (
レス) id: ea80b7409d (このIDを非表示/違反報告)
しずく - 1番が見てみたいです。すごく面白いのでこれからも続けてほしいです。 (2021年1月30日 8時) (レス) id: 0ac6e112f4 (このIDを非表示/違反報告)
さな - この作品、すごく好きなので続けて頂きたいです (2021年1月29日 23時) (レス) id: 4edeae3903 (このIDを非表示/違反報告)
さな - いつも楽しみに見ています！私は、2番を見てみたいです！ (2021年1月29日 23時) (レス) id: 4edeae3903 (このIDを非表示/違反報告)
ほく - 作者さんが仰ってる５つのストーリーなら私は1番が好みです！もしよかったらまた書く機会があれば書いていただきたいです！ (2021年1月29日 23時) (レス) id: f8b4be04d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2021年1月21日 20時
