第四章 ページ29
大我
.
.
.
大我「…誰だっお前はっ…！！」
『ｹｯ､ナゼワカッタ、』
大我「樹さんは俺のことを"たいがくん"なんて言わない」
『アア、ソウイウコトカヨ』
プシュ、プシュと音をたてながら形を変えていく
"上弦の鬼がいたら迷わず逃げろ。"
ここまで来たら、逃げれるわけ…ない
『…マツムラだと、貴様氷屋敷のモノカ…』
大我「……っ、北斗さん、知ってるのか」
『…ｹｯｹｯｹ…！！』
大我「………はぁっ…！！！え…？」
俺は諦めて刀を思い切り振った。
逃げない鬼の首に見事命中した…けど
首が…斬れない…刀が抜けない
やばい、
冷や汗がだらりとこぼれた。
全身が冷えていく感覚が気持ち悪い。
これ、逃げないと、おれ…死ぬ…
.
.
.
「邪魔をするな下等生物」
蝶のような舞い方で降りてきた北斗さんは
見入ってしまうほど美しく、かっこよかった。
『うぐっ…あ゛ぁ…！！き、さま』
大我「…！！北斗さん！」
北斗「安心しろ、こいつは上弦ではない。
中弦の上だ。お前が戦え。刀をもて、前を見ろ」
大我「……！はい！！」
北斗さんの攻撃により俺の刀は抜け、落ちた。
北斗「集中」
大我「はい…！」
北斗「これが最後の鬼だ。集中して、クビをとれ」
大我「……はぁっ…！！！」
そこから北斗さんはいつの間にかいなくっていた。
大我「……はぁっ…！」
『…ホホウ？、』
大我「……何故姿形変えられる？俺が習ったことにそんなの書いてない！」
『それはなぁっ、"オレガモトモトニンゲンのおかたに…血をワケテもらったからだヨ"』
鬼の上の人たちは人間が多いんだ。
なぜ鬼になることを、選んだのだろうか
『小僧も、鬼にナランカ？』
大我「………俺は、剣士だ＿＿」
『ぐっ…！！あぁっ…！！』
大我「…はっは…！！ふっ…！！」
『んぐっん！！はっぁっ、』
北斗「………ふっ、」
樹「……ほー、いいじゃん」
北斗「…あれがあいつの強さだ。受け入れて正解だろ？」
樹「…そう、だな。悔しいけど正解だ」
.
.
.
.
大我「はぁっ………しん、だ…」
形が変わった鬼の姿。
俺は思わず息を飲んだ。
気づけば日が登っていた。
二宮「素晴らしい…！」
御館様のそんな声が響いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 270人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
15Mayuu(プロフ) - お話続けてくださりありがとうございます！ほくじゅりの幼少期のお話を読んでみたいです！また、樹君を庇って北斗君が怪我してしまったりと、、是非よろしくお願いします！ (2021年2月3日 22時) (
レス) id: ea80b7409d (このIDを非表示/違反報告)
しずく - 1番が見てみたいです。すごく面白いのでこれからも続けてほしいです。 (2021年1月30日 8時) (レス) id: 0ac6e112f4 (このIDを非表示/違反報告)
さな - この作品、すごく好きなので続けて頂きたいです (2021年1月29日 23時) (レス) id: 4edeae3903 (このIDを非表示/違反報告)
さな - いつも楽しみに見ています！私は、2番を見てみたいです！ (2021年1月29日 23時) (レス) id: 4edeae3903 (このIDを非表示/違反報告)
ほく - 作者さんが仰ってる５つのストーリーなら私は1番が好みです！もしよかったらまた書く機会があれば書いていただきたいです！ (2021年1月29日 23時) (レス) id: f8b4be04d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：沙羅
| 作成日時：2021年1月21日 20時
