第二章 ページ12
.
.
.
大我「……ふぅ、」
太陽がもうすぐ沈む…
鬼…が出る時間帯になるのか
北斗さん、戻ってくるの遅いなぁ、
なんか、薔薇が似合いそうな人がご飯持ってきてくれたのもひとつだったし。
この屋敷にいないってことかな
ｺﾄ､
大我「……ん？」
今、誰かいた？
ｺﾂ､
大我「……？」
何かがヒビ入るような音だなぁ、なんだろ
そう思った瞬間だ
大我「……っ！！！」
首元に生ぬるい何かが当っている。
恐るおるものを確認すると
人間ではないなにかの…手…
それと、息ずかい…
びちゃびちゃと落ちる汚く臭う涎…
大我「………っ、」
やられた。
これ…鬼だ…
けど門の警備厳重って言っていた
それに…鬼が簡単に入れるような敷地じゃない
斬らないと＿＿＿
俺も、剣士になるのに＿＿＿＿
手が動かない…
震えて、…何も出来ない…
紅く染まる空と不気味な空気。
北斗さんのいない今、戦えるのは俺…
氷屋敷には俺しかいない…
北斗さんの居場所だ、守らないと……
？「…たいしたこと、ねぇじゃん」
格闘するも稽古をはじめて2日の俺には到底かなう相手ではない。
悔しくて、ギシッと歯ぎしりして
大我「っ…！うおおおおお…！！」
鬼の元へ我を忘れて突っ走ると
『……！！！ｶﾞｩ､』
上からあの時のように銀色の羽織物が輝き
黒刀を持った男が俺の目の前の鬼を斬った。
北斗「………大丈夫か」
大我「は、はい、」
『ホオウ？クビヲキレナイノカイ？ナラカッタノォ』
北斗「………油断をするな」
首斬ったわけでもない
けど目の前にいる鬼は身体の形をめきめきとかえて
『……ひぃっ…！！』
北斗「…俺は無闇に首を斬ることはしない。隊員の中で唯一毒も使える剣士だ。耐性のある鬼も殺 せちゃうちょっとすごい人なんだわ」
大我「……トドメ、…ささないんですか？」
北斗「日が登れば直に消える。鬼は太陽に弱いからな」
そういうと庭にあった花をぶちりとちぎって
えげつない死に方をした鬼の上にそっと置いて唱えた。
北斗さん…実は優しい人なんだ
北斗「……どういうつもりだ
.
.
"樹"」
大我「え？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 270人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
15Mayuu(プロフ) - お話続けてくださりありがとうございます！ほくじゅりの幼少期のお話を読んでみたいです！また、樹君を庇って北斗君が怪我してしまったりと、、是非よろしくお願いします！ (2021年2月3日 22時) (
レス) id: ea80b7409d (このIDを非表示/違反報告)
しずく - 1番が見てみたいです。すごく面白いのでこれからも続けてほしいです。 (2021年1月30日 8時) (レス) id: 0ac6e112f4 (このIDを非表示/違反報告)
さな - この作品、すごく好きなので続けて頂きたいです (2021年1月29日 23時) (レス) id: 4edeae3903 (このIDを非表示/違反報告)
さな - いつも楽しみに見ています！私は、2番を見てみたいです！ (2021年1月29日 23時) (レス) id: 4edeae3903 (このIDを非表示/違反報告)
ほく - 作者さんが仰ってる５つのストーリーなら私は1番が好みです！もしよかったらまた書く機会があれば書いていただきたいです！ (2021年1月29日 23時) (レス) id: f8b4be04d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：沙羅
| 作成日時：2021年1月21日 20時
