第八章 ページ23
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ｶﾁｬﾘ､
宮舘「…お待たせ致しました。本日は金目鯛の煮付けです」
樹「ありがとう」
北斗「ありがとうございます」
久しぶりの2人きりの食事。
きょもはなんか…休みの日だから美勇人って人？とかなんとかに会いにいくとか
北斗「…頂きます。」
あの日、北斗が自害しようとしてるのを見てから
初めて顔を合わせる。
俺はどう顔を合わせば分からないから戸惑ったけど
意外とあっさりしていた北斗。
ていうか…あっさりし過ぎというか…
北斗「…なんだ」
樹「…あ、いやぁ？」
挙動不審な俺に北斗は眉を動かした。
北斗「言いたいことあるなら言え」
樹「…昨日あの場所でなにをしていた」
北斗「お前には関係ない」
樹「おおありだよ」
北斗「…俺は幼い頃の訓練で毒の耐性はついてるから問題ない。死にやしない」
樹「死ぬ、死なないじゃねぇんだよ
お前か、あの刀を首にあててた事が問題なんだ」
北斗「…問題ない」
樹「問題ないわけないだろ馬鹿。」
北斗「…」
ギロッと睨む目はまじで怖くて
けど、ここで引いたら多分また同じことやるから
俺は呑み込んで強気に出た。
樹「1度きりの人生なんだよ。簡単に自分の首に刃をあてんな
なんであんなことした」
北斗「…別に、」
樹「別にって…」
あまりに普通すぎる彼の態度に俺はふつふつと怒りが沸いてきて…
北斗「…いいから、落ち着け
宮舘さん。少し席を外してください」
宮舘「御意。それでは水あめの用意して参ります」
北斗「ありがとうございます」
樹「水飴？」
北斗「フルーツのことだ」
樹「ふーん
じゃなくて！」
北斗「死のうと思った」
樹「え？」
北斗の爆弾発言に俺は大声を出せなくなった。
北斗「俺があの鬼を殺した。あの鬼は俺の両親を殺した。同じ景色が見れるんじゃないかって、死ぬってどんな感じなのか気になった。ただそれだけだ」
樹「お前、きょものことはどうするつもりだった？」
北斗「…いつ、何が起こるか分からない。
松本司令官に"鬼が増え続けてる"そう言われた時点で自分が長期戦に向いてない体と分かっていたから
"樹のことを頼む"そう京本に伝えた。
お前にも京本のことを頼むと言う予定だった」
樹「…死ぬ時は同じところでって、言ったろ」
北斗が水晶のような瞳で俺を見た
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沙羅(プロフ) - あさん» ありがとうございます！とても嬉しいです。樹くんと北斗くんの2人の性格の違い、弱さ、強さ…そこに注目して頂けたこと、そして【壱】で好きな場面があること…とても励みになります！これからも頑張りますのでよろしくお願いいたします！ (2021年2月4日 23時) (
レス) id: 8c91eea260 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 移行おめでとうございます。この設定の樹くん強さの中に弱さがあったりなどしてとても好きだったのでお話し続けてくださりとても嬉しかったです。憑依させる場面特に好きでした！これからも作者様のペースで更新して頂けたら嬉しいです。 (2021年2月4日 23時) (レス) id: 6f43ad3d50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2021年1月26日 23時
