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暴言八 ページ10

「……………」







「………………」








『………(物凄く居心地が悪い……)』






中也に珈琲を淹れてやってから20分弱。


私は既に、空気の重さに押しつぶされそうになっていた。
もしかして中也異能使ってるんじゃないか……?





誰でもいいから口を開きやがれと念じていると、念が通じたかのように太宰が口を開く。


見直したぞ太宰治!!!この状況で口を開くなんて!!








「中也、珈琲が不味くなるから早く帰ってくれない?」








「あ?珈琲の味と俺は関係ねェだろーが
不味いのはAの淹れ方のせいだ」








「嗚呼、それもそうか」









『前言撤回一生黙ってろ顔だけ野郎二人組!!!』








どうしよう、心の底からどうしよう。

出来ることなら二人には早急に帰っていただきたい。私ののんびりタイム(客の少ない昼前時)が終わってしまう。


私の望みはただ一つ、のんびりタイムを満喫して、客が増える前に早めのお昼を食べることだ。




私は頭を回転させる。




二人に帰ってもらいたい→先ず太宰に帰ってもらう必要がある→太宰を誰かに回収してもらいたい→誰に回収してもらう?




そこで私は閃いた。
古い言い方をすれば、頭上でぴこーんと電球が光った。








『適任がいるではないか……!!』








少し変な喋り方になったけどまあいいや。









「いい加減帰れや青鯖」








「私はまだ読書に勤しんでいるのだよ?君が帰ればいいじゃない」








静かに争いを繰り広げる太宰と中也を尻目に、店の奥に引っ込む。
スマホのロックを解除し、連絡先の割と上の方にある名前をタップした。




ぴったり2コールで電話に出た彼に手短に要件を伝える。








『済みません、太宰さんの回収お願いします』









「____嗚呼、分かった」









今日も胃が痛そうだなぁ、と思いつつ電話を切って。







(よしよし、私ののんびりタイムはどうにか確保出来そう)









未だに冷戦を繰り広げる二人をちらりと見てから、私はお礼のスイーツ作りにかかることにした。

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ライム - もう更新はしないんですか?すごく面白いのでできれば完結まで進めてほしいのですが、 (2023年3月5日 5時) (レス) @page32 id: e7904a37c4 (このIDを非表示/違反報告)
眠夢_(プロフ) - なるほどぉ… 神ですか?あっ、ほんほん。だと思いましたよっ!これからも応援してますので、頑張ってくださいっ!!あれ、誰と話してるんだろuu((( (2021年3月21日 3時) (レス) id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
akane_朱音 - ごちうさネタで戸惑う敦君可愛い (2019年10月17日 12時) (レス) id: 54998763e1 (このIDを非表示/違反報告)
鏡の国のアリス - あと何分…?!お、終わり?!あ、あの、無理せず頑張って生きてください!ずっと待ってます…! (2019年8月30日 14時) (レス) id: 19bb89c399 (このIDを非表示/違反報告)
福永陽太(プロフ) - 面白いと思います!・・・ご注文はうさぎですか?知ってるんですね (2018年9月23日 9時) (レス) id: 044a8ccaf1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年10月10日 21時

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