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迷うほどに手は震え、目には涙が溜まり
滲んで何も見えない。
ごめんね、ほく。
……そして素直になれない私。
赤字で書かれた削除を押す瞬間だった。
グイッとスマホを持つ手首を掴まれ、ほくの方へと引き寄せられた。
そして、体制を崩した私は、ほくの胸に飛び込んだ。
そっと私の背中には、ほくの手が添えられていて、
トン、トンと優しく心地よいリズムで叩く。
『よく頑張ったね。』
耳元でほくの優しい声が聞こえれば、
堰を切ったように涙が溢れだしてきて。
そのまま、ほくが着ていたパーカーの色が変わるくらい濡らしていた。
『俺の前では泣き虫でいいの。我慢しないでいいの。』
わんわん声を上げて泣いた。
こんなにも人前で泣くのは初めてだった。
「1人で寂しかったよぉ……」
そんな自分の声をほくにはすんなり吐き出せた自分に驚いたけれども、
それ以上に何も言わず、
うんうんと頷いて、抱きしめてくれているこの状況に
このまま離れたくない、
ずっとこうしていたいと思っていた。
そして、自分の情緒が落ち着いたのと同時に眠気もやってきて。
ほくに包まれて
優しい陽だまりのような匂いに包まれて
このまま時が止まればいいのに
"ひとりにしないで"
私はそのまま目を閉じた。
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もっちもちさくら(プロフ) - 優希さん» コメントありがとうございます！模索していた作品ですが楽しんでいただけて幸せです😭まだ色々と書きたいこともあるので、是非とも番外編を楽しみにしていただければと思います！！ (2022年7月21日 17時) (
レス) id: 4baa1664b1 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 完結おめでとうございます！好きな作品だったので終わってしまうのが凄く寂しいです😢また番外編等でお会いできたら嬉しいです🥺 (2022年7月21日 17時) (レス) @page50 id: e49244e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっちもちさくら | 作成日時：2021年10月9日 11時
