片桐兄妹【今日から俺は】 (ページ33)

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片桐｢忘れもんは｣

A｢無いから｣

ピシッと素っ気なく返されてさらに泣きそうな俺

相良｢たまには連絡よこせよ？｣

片桐｢俺らも行くけど、たまには帰ってこいよ？｣

A｢何回も聞いた
鬱陶しい｣

相良と俺に100のダメージ

片桐｢怪しいヤツに声をかけられたら｢それも聞いた｣

相良｢近くに人がいなかったら走って｢それも聞いた｣

A｢ガキじゃ無いんだから
うざい｣

さらに500のダメージ

仕方ない、これは反抗期反抗期反抗期反抗期反抗期………

Aは荷物を引越しのトラックに乗せ終えるとタクシーに乗り込んだ

仕送りをすると昨日話しを持ちかけると、働くからいらないと跳ね返された

…そうだ、高校生だもんなぁと思いながらもダメージを受けた

相良｢じゃぁな｣

片桐｢体に気ィつけろよ｣

ん、とだけ言って運転手に住所を告げ去っていった

相良｢…よし、泣くぞオラァ｣

片桐｢みっともねぇ
やめろ｣

相良｢ってよぉ…
癒しがいねぇんだぞ？
何が嬉しくて野郎と二人暮しなんだよ｣

片桐｢こっちのセリフだ｣

そんな軽口叩きながら、俺らは家に入る

片桐｢もしもし、伊藤か？
Aが今そっちに行った｣

伊藤『了解
俺らもたまにAちゃんの様子見に行くからさ』

片桐｢頼む｣

電話を切って、一息つくためにコーヒーを淹れる

…なんかこの部屋、広くなった気ぃすんなぁ