片桐兄妹【今日から俺は】 (ページ4)

今日:15 hit、昨日:0 hit、合計:129,202 hit

・4 ページ4

A｢お兄ちゃん！
あーん！｣

いちごとクリームの乗ったスプーンを俺に向けたAは笑顔でそう言った

普段甘いものを食べない俺だが、Aに言われてしまっては仕方がない

俺は大人しく口を開けてされるがままに押し込まれた

A｢美味しい？｣

片桐｢あぁ、美味いな｣

Aはニパッと笑いまたパフェを食べ始めた

伊藤｢…お前甘いもの好きだったか？｣

Aに聞こえぬようこっそり言った伊藤に首を横に振る

片桐｢Aに言われちゃ仕方ねぇからな
あそこで拒めば悲しそうな顔すんだ｣

三橋｢…おめぇとことんAちゃんに甘いよな｣

それは自分自身一番よくわかってる

Aの事を甘やかしてしまうこともよく分かる

相良にはデレデレしすぎだとまで言われる始末だ

可愛いから仕方ないだろ

｢｢｢ごちそうさまでした！｣｣｣

片桐｢美味かったかA｣

A｢うん！
美味しかった！｣

片桐｢良かったな
ほら、こっち向け｣

斜め前にいるAの口元をナプキンで綺麗に拭いてやる

片桐｢よし、きれーになったぞ｣

A｢ありがとうお兄ちゃん！｣

ニパッと笑うAに微笑み返すと、隣にいた三橋は驚いた顔をする

三橋｢お前が世話焼きなのもだけど、そんな顔もできんだな！｣

片桐｢あ？
A限定に決まってんだろ｣

三橋｢ですよねぇ～…｣

片桐｢俺は会計してくるから、A外で待ってろ｣

伊藤｢あ、俺も出すよ！｣

片桐｢いや、いい
Aも楽しそうだしな
礼だと思え｣

三橋｢んじゃ、有難くごちんなりまーす！｣

理子｢ちょっと三ちゃん！
少しはありがたそうにしなさいよ！｣

三橋の分だけぶんどってやろうかと思ったが、それを堪えて会計をする

外に出ると、女達と戯れるA

片桐｢ほら、A行くぞ
帰って明日の準備すんだろ？｣

A｢あ、そうだった！
京子ちゃん！理子ちゃん！貴志くん！！真司くん！ばいばーい！｣

Aの笑顔にやられたのか、デレッデレの顔で手を振り返すアイツら

締りのねぇ顔

俺もあんな顔なのかねぇ

片桐｢晩御飯は何食べたい｣

A｢んー、オムライス！｣

片桐｢はいはい｣

料理も、Aのためだと思えばお手のもんだ