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中学二年
Aは本格的に反抗期だ
片桐「A、もう7時すぎてんぞ」
A「うるさいなぁ
別に関係ないでしょ」
そう言ってバタンッとドアを閉めた
相良「反抗期こえー…
メンタルやられっぱなし…」
片桐「いつか来ると思ってたがな…」
必要な成長過程だと言うが、結構くるものがある
全国民の親の気持ちが分かる気がした
それでも、店のことをたまに手伝ってくれてるから文句も言えないし、成長過程だと言うのなら大人しく見守ることしか出来ない
かと言って何も言わない訳でもない
片桐「A、もう少し早く帰ってこい
危ないだろ」
A「大丈夫だって言ってんじゃん
小学生のガキじゃないんだから」
相良「ガキって言うな女の子が」
A「関係ないでしょ」
と、こんな具合に全て跳ね返される
運動会の話を出した時は来なくていい、てか来ないでとまじの顔で言われた
その時は結構ショックだった
前までは、絶対来てね!と念を押されていたのに
相良「俺のHP残り5もない…」
片桐「俺は0だ…」
相良「反抗期ほんとにこえーな…」
片桐「避けては通れぬ道…ってか?」
最近はタバコの匂いがする
俺がこの頃から吸っていたということもあり、あまり強く注意できない
でも女だ
女の身体はデリケートだって言うし、もし吸ってるなら辞めさせてやりたい
でも強く言えない
それに、本当に吸っているという証拠もない
カバンや服を漁るのも気が引ける
だから余計に何も言えない
相良「こーゆう時、過去の自分が憎いぜ…」
なんでタバコ吸ったんだ…とテーブルにうつ伏せた相良が言った
片桐「後悔しても遅いだろ…」
今日も俺たちは、本格的反抗期中の妹に頭を抱えた
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作者名:ツキウサウナギ | 作成日時:2019年12月20日 23時