・24 過去編 ページ24
片桐side
骨はギリギリ…って所か？
A｢立てオラァ！！！
私の顔ズタズタに引き裂いてくれんじゃねぇのか！？
ぶっ殺すんだろ！？
てめぇが私を殺す前にてめぇが死ぬぞオラァ！｣
相良が狂犬なら、こいつは負けず劣らずの狂犬かもしれない
あいつは、卑怯で卑劣な狂犬
人が苦しむのを楽しむような、まさに狂った犬だ
でも、こいつの場合はただただ恐ろしい狂犬
普段は胸の奥に眠っているだけの猛獣が、仲間を理不尽に狩られたときに目を覚まし乗り移ったような…
そんな感じだった
ただの狂犬じゃねぇ
猛獣が目覚めた時だけ狂って暴れ回り、相手を殺しかねないような犬
その姿に、俺は圧倒されてた
でもこのままじゃこいつら死んじまう
Aを人殺しにする気はさらさらねぇ
ぜってぇさせねぇ
俺は、まだ蹴り続けるAを後ろから動きを止める
A｢離せ智司！！！
次こそ骨折るぞ！！｣
片桐｢もうよせ！
死ぬぞ！｣
A｢こんなやつ、死んじまえばいいんだよ…！｣
片桐｢人死んだの目のあたりにした仲間の気持ち考えてみろ！
一生もんのトラウマだぞ！！｣
A｢うるせぇ！｣
あんまりこの手は使いたくなかったが、仕方ねぇな
俺はAの鳩尾を膝で蹴りあげる
Aは気絶してしまい、全身の力を抜いた
片桐｢お前、今救急車呼んでやっからもう少し耐えろよ？｣
成蘭の生徒を縛っていたロープを解くと、苦しそうにそいつは頷いた
片桐｢お前らがなんでこいつにこんなことしたか知らねぇが、もうそんな痛てぇ思いしたくなかったら二度と成蘭に手出すんじゃねぇぞ｣
辛うじて意識のありそうな男にそう伝えて、Aを抱えてその倉庫を出た
外に出て救急車を呼んでおけば、しばらくしてサイレンの音が聞こえていた
きっとあの倉庫に向かう救急車だ
こいつは…家連れていきゃいいか
んとに、手間のかかるやつだ
そう思ったと同時に、俺は絶対にこいつをキレさせちゃいけないと思った
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光華(プロフ) - 面白いです！更新頑張って下さい！あと、きおつけてじゃなくて気を付けてですよ！ (2020年4月8日 20時) (
レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
ツキウサ(プロフ) - 流さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年12月21日 23時) (レス) id: 8807d579b5 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - この話めっちゃ好きです！！相良さん大好き…。更新楽し見にしてます、頑張って下さい！！！ (2019年12月21日 23時) (レス) id: 63c3487d07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツキウサウナギ | 作成日時：2019年12月19日 0時
