JUMP's TREE

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光side

お昼を終えて自室で作業をしていると、ドアをノック
される音が聞こえた。

涼介＞お待たせしました！

光＞お、涼ちゃん。ありがとね。

涼介＞いえいえ、とんでもない。今日は？

光＞今日はね、これなんだけど。なんとなく違うな〜
っていうのはあるんだけど、わかんなくなっちゃって。

涼介＞ちょっとお借りしますね。

涼ちゃんは、俺が絵本作りに行き詰まるとすごくいい
アイデアをくれるから最近はよく頼らせてもらってる
んだよね。

涼介＞…全体的に柔らかい色だからぼやっとした感じ
に見えちゃうのかなぁ。主人公くんってどの子でした
っけ？

光＞この子だね。ここを目立たせた方がいいのか。

涼介＞そうですね。かと言ってここだけをビビットに
すると悪目立ちしちゃうから、軽く縁取りするとか？

光＞あ〜、それいい！

アドバイスを受けて、下絵に改良を加える。

光＞こんな感じかな。…あ、めっちゃいい！よくない？

涼介＞めっちゃいいです！

今回も涼ちゃんの的確なアドバイスのおかげで、なん
となくパッとしない違和感が解消された。

光＞涼ちゃんって本当に的確なアドバイスくれるよね。
絶対に前より良くなるんだもん、尊敬しちゃうよ。

涼介＞そうですか？僕の出したアイデアを具現化して
良くなったと思えるのは、ひかさんの絵本がもともと
魅力的だからだと思いますよ。

光＞そう言ってくれると嬉しいよ、ありがとう。

今日も二時間ほど作業を見守ってもらって、他のこと
もやらなきゃだから作業は一旦終わることに。

光＞ありがとう、めちゃくちゃ助かった！

涼介＞いえいえ、完成楽しみにしてます。

光＞うん、楽しみにしてて！

涼介＞じゃあ、失礼します。頑張ってくださいね！

光＞うん、ありがとう。頑張るね！

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