JUMP's TREE

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宏太side

帰ってきた光の手には、スーパーの袋以外にもう一つ
袋があった。

宏太＞お、その袋は…お目当ての画材あった？

光＞それがねぇ、ず〜っと探してたのがようやく入荷
されててさ！ちょっと奮発しちゃった〜。

宏太＞おぉ〜、よかったじゃん。

彼の絵本は、全て手描きで描かれる。だから頭の中に
浮かんだイメージを具現化するための画材探しも重要
なんだ、って前に教えてくれた。

光＞そうだ、涼ちゃん。お昼からなにか予定あったり
する？

涼介＞いや、特には。どうかしました？

光＞よかった。また絵本のことで、ちょっと手伝って
欲しいんだ。ちょっと行き詰まっててさ。いいかな？

涼介＞はい、もちろん！

涼介は近頃、光に頼まれて光が描く絵本にアドバイス
をあげたりしてるみたい。少し創作意欲が戻ってきた
のかな、なんて思ったりする。わからないけどね。

光＞ほんとにいつもありがとうね、涼ちゃんって俺に
は全然思いつかないアイデアくれるからすごく頼りに
してる。

涼介＞そんな、とんでもないです。でも僕でよければ
いつでもお手伝いしますよ！

光＞ありがとう。じゃあ今日もお昼終わってから俺の
部屋来てもらっていいかな？

涼介＞分かりました！

光＞…あっ、今日はアイス買ってきたんだった！溶け
ちゃうから冷蔵庫に入れてくるね！

涼介＞はーい、じゃあまた後で。

光＞うん、ご飯できたら呼ぶね。

今回はどんな絵本になるんだろうな。

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