JUMP's TREE

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光side

裕翔＞…そういえば、他の三人は？

宏太＞雄也は天気いいから海じゃないかなぁ。伊野尾
はどうだろ。

山田＞今日は確か設計の依頼があったみたいですよ。

光＞そういえば言ってたね。市立図書館が老朽化して
建て替えをするとかで、いのちゃんに依頼がきたんだ
よね。

裕翔＞え〜、凄いですね。

光＞いのちゃんは一級建築士だからね。美術館のデザ
インとかも担当したことあるって聞いた気がする。

宏太＞だね。大ちゃんは自室でカウンセリングかな。

光＞今日はオンラインなんだね。

宏太＞うん、最近はオンラインでの予約が多いみたい。

このシェアハウスでは、自室を仕事部屋に兼用してる
人も多いんだよね。ちなみに、自分もその一人。

裕翔＞…あ！！

涼介＞びっくりした、どうしたの？

朝ごはんを食べながら談笑していると、急に大きな声
を出した裕翔くん。

裕翔＞…あ、すみません。撮影の仕事が入ってるのを
思い出して。

光＞あぁ、そういえばカメラマンやってるんだっけ。
今日はなんの撮影なの？

裕翔＞ファッション誌の撮影が何件か。

宏太＞へぇ〜。人以外の写真は撮ったりするの？

裕翔＞はい。花だったり風景、動物なんかも。何でも
撮ります。

光＞なんでも？凄いね〜。

裕翔＞いやいや。…じゃあ、ちょっと準備があるので。

颯爽と自室に戻る彼。初めて会った時はそのスタイル
の良さからモデルさんとか写る側の仕事だと思ってた
けど、そうじゃないと知ってびっくりしたっけ。

光＞…あ、おれも出版社と打ち合わせあるんだった。
食器は洗っておくから乾いた後の片付けお願いしたいな。あとお昼ご飯も適当になんか食べといて。

宏太＞え、うそ〜。

涼介＞いざとなれば、僕が作りますよ。

宏太＞ほんと？助かる〜。

光＞ご飯くらい自分で作れるようになって？笑

俺は絵本作家として活動してて、今日は新しい絵本の
企画に関する打ち合わせがある。食器洗いを済ませて
仕事部屋になってる自室に戻った。

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