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4. ページ4

「A。...一ヶ月も行方を晦ますなんて、私とAの関係なのに、水臭いじゃない。」




自身の右の前髪を指でさらりと流し、悲しそうにそう言ったのは、執行官第八位の座についている『淑女』シニョーラだ。


その隣で、「フッ、」と鼻で笑い、私の方へと歩み寄ってきたのは執行官第二位の『博士』ドットーレ。




「Aにも言えない秘密があったのだろう。人は誰しも秘密を抱えているものだ。だが、私に言えない秘密というのは些か気に入らないな。.....ふむ、猶予をやろう。今からでも遅くは無いが、どうする?」




仮面越しの瞳がギラギラと光っているドットーレから逃げるようにして視線を逸らす。


しかし、彼の手が瞬時に私の顎を持ち上げ、慣れた手つきでフードを剥がした。


彼の意図によって無理に絡まった視線は逃げることを許してはくれない。


仮面が目と鼻先まで近付いた時、助け舟を出してくれたのは以外にも執行官第十一位、『公子』タルタリヤだった。




「ちょっと、それはあまりにも強引過ぎるんじゃない?こういうのは順序が大事って習わなかった?」




私の口元を覆うようにして、『公子』タルタリヤは自身へと私を抱き寄せる。


背中が彼の胸板に当たり、何故だか小っ恥ずかしい気持ちになった。




「僕から見れば、公子も博士もどっちも強引に見えるけどな〜。そういう事をするから、逃げられるってどうして気付かないかな。」




そう口にしたのは、執行官第六位の『散兵』スカラマシュ。


口ではそう言っているものの、今にもタルタリヤに噛み付きそうな程、その表情は威嚇の意を現している。




「...なあ、万葉はあの中に混ざらなくていいのか?」


「ふむ、姉君がそう言うなら拙者もこの場に乗じるとしよう。」




後方ではそんな冗談混じりの会話が交わされており、乗じるくらいなら助けてくれと切に願いつつ二人に視線を向けると、




「会話中失礼して申し訳ないが、Aとやらを少し借りても良いでござろうか?」


「!!」




これはもしかして...私の気持ちが通じたのでは...!?

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いちごみるく(プロフ) - の〜さん(旧もこ)さん» 原神は皆個性があって素敵ですよね🌟オチとかは今のところ考えてなくて皆から(恋愛的に)愛される小説目指してますので頑張ります🥰 (3月17日 20時) (レス) id: 9c0c3ed197 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん(旧もこ)(プロフ) - 私原神のキャラ全員推しなのと愛され大好物なので嬉しいです!出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください!楽しみにしてます! (3月17日 20時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
- 返信ありがとうございます!!!!どんなにたっても待ちますよ!!!!!! (2月28日 10時) (レス) id: 9a07639c58 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - 狸さん» もうそんなに経ってたんですね😭😭長らくお待たせしてしまい申し訳ないです💧 (2月28日 4時) (レス) id: 9c0c3ed197 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - 狸さん» わああありがとうございます😭😭💖💖ほんとに原神に出会って人生が360度変わったと言っても過言ではないので本当に嬉しいです😿😿💖 (2月28日 4時) (レス) id: 9c0c3ed197 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちごみるく | 作成日時:2022年11月23日 21時

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