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「…案の定でしたね。」




機械の電源を切ったEdenの面々は苛立ちを隠す素振りもなく、乱入騒ぎを起こす前に練習していたレッスン室は騒然としていた。




「英智くんだけに留まらず、夢ノ咲学院の連中は全員Aちゃんの虜になっちゃうね。」


「何呑気に言ってんすか。そんなの許せるわけないっすよねぇ?」




日和とジュンが各々の感情をぶつけ合う一方で、凪砂はと言うと電源を落とした機械をひたすら眺めている。




「…今日こそは私…手加減出来そうにないんだけれど。」


「それは俺達も同じですよ、閣下。」




凪砂の零した言葉を拾い上げ、茨は練習再開とでも言わんばかりに自分達の曲を流し出す。


しかし流れてきた楽曲に、茨以外の三人は揃って首を傾げた。




「今日の練習メニューの曲目と違うね?」




日和のその言葉に、茨は不敵に笑ってみせる。


毒蛇が己の牙を剥き出しにして威嚇したのかと錯覚する程、その笑みは艶めいている。




「今夜の為に予行練習も兼ねた楽曲を、と思いましてね。」




Edenの曲は振り付けもそれなりに激しく、それと併せてセクシーさも醸し出している曲が多い。


茨は後者の曲を取り、このレッスン室に流した訳なのだが。




「あ〜、いい準備運動にはなりそうっすねぇ。」




指を鳴らしながら茨の隣に立つジュンの口角は、興奮を抑え切れないとでも言う様に上がっていて。


それに感化された日和と凪砂も、肩に掛けていたタオルを脱ぎ捨て定位置に付く。




「何だかこう、意識して踊るとゾクゾクしちゃうね!」


「所詮オレ達も男っすからねぇ。」




妖艶な振り付けをそつなくこなす彼等は、先程の苛立ち等消え去ったかの様に思える。


しかしさすがはアイドル。ドス黒い感情を表には出さないのが常というもの。




「泣いて縋りついて来ても、俺達は止まりませんよ。」


「寧ろそれは、萌え…というものだね。」


「ぼくは優しく愛でてあげるつもりだけど?」


「そんな激しい振り付けしながら言うもんじゃねぇっすよ、おひいさん。」




否、激しい振り付けによって苛立ちが多少は和らいだ、の間違いだったのかもしれない。

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いちごみるく(プロフ) - ああさん» わあっコメントありがとうございます🥲💖更新頑張るのでこれからも応援して下さると嬉しいです🌟 (12月4日 14時) (レス) id: 9c0c3ed197 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 毎回更新楽しみにしてます!頑張ってください (12月4日 14時) (レス) @page30 id: e23ab71cab (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - いちごみるくさん» ?!こんなにも素晴らしい作品の作者様に読んでもらえてるなんて嬉しすぎます…🥹お互い執筆がんばりましょう🫶🏻 (11月17日 17時) (レス) @page13 id: c4d8e8a0ac (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - つきさん» わあ〜!ありがとうございます😭💖実はつき様の作品も読ませて頂いてます👉🏻👈🏻♡ (11月17日 14時) (レス) id: 9c0c3ed197 (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…更新がんばってください! (11月16日 11時) (レス) id: c4d8e8a0ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちごみるく | 作成日時:2024年11月10日 15時

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