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あの件から数日が経った今日。


私は英智くんから呼び出されて生徒会室へと足を進めていた。


ここ数日で大きな進展もあり、一番と言えば1-Bの人達とも顔見知りになれた事だろうか。




「ふふ。」




嬉しさから込み上げてくる笑みを隠せず、私の手首で煌めくブレスレットに目を向ける。


これはあの日、Edenからプレゼントされたもので。煌めくハートの宝石があしらわれたデザインのそのブレスレットは、何を隠そうEdenの皆とお揃いである。


結局あの後、私が誤送信してしまっていた事実が明るみになり、必死に弁解したのは今では良い思い出なのかもしれない。…恐らく、多分。




「失礼します。」




軽くノックをして生徒会室に足を踏み入れると、英智くんの他に蓮巳さんと桃李くんが待ち構えていて、桃李くんは私を見た途端、「待ってたよ〜!」と跳ねながら抱き着いてくる。




「な、!」




そんな私達の様子に蓮巳さんは顔を赤くして視線を逸らしているのに対して、英智くんは「妬けちゃうな。」と笑みを零している。


しかし、私のブレスレットに目が留まった瞬間、彼は少しだけ眉を顰めた。




「お揃いっていいよね。」




先程と変わらない笑みを浮かべている筈なのに、今浮かべている笑みは目が笑っていない気もする。


苦笑しか零せない私に、英智くんは立ち上がると鍵のかかっていた棚から一つの箱を取り出した。




「これは...?」


「僕達もAちゃんとお揃いが欲しいなと思ってね。」




英智くんが手にしているのは、まるでEdenとは真逆を意識した様な純白の箱で、偶然とは言い難いこの現象に上手く言葉が返せない。




「秘密裏にアンケートを取ったら、全員Aちゃんとお揃いを希望するに丸を付けているものだから、集計は捗ったよ。」




私にとっては若干気まずくなる様な報告を聞きながら、差し出された白い箱を開けると、目に飛び込んできたのは星型のネックレス。


ブレスレット同様、宝石であしらわれていて高価な物だと言うのはひと目でわかる。




「キーホルダーにもなるから、鞄に付けている子も多いかもしれないね。」




連続続きの高価な贈り物に、これは私も何かお返しをせねばと孤軍奮闘の意を固めるのであった。




_____.........バイトでも探そうかな。

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いちごみるく(プロフ) - ああさん» わあっコメントありがとうございます🥲💖更新頑張るのでこれからも応援して下さると嬉しいです🌟 (12月4日 14時) (レス) id: 9c0c3ed197 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 毎回更新楽しみにしてます!頑張ってください (12月4日 14時) (レス) @page30 id: e23ab71cab (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - いちごみるくさん» ?!こんなにも素晴らしい作品の作者様に読んでもらえてるなんて嬉しすぎます…🥹お互い執筆がんばりましょう🫶🏻 (11月17日 17時) (レス) @page13 id: c4d8e8a0ac (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - つきさん» わあ〜!ありがとうございます😭💖実はつき様の作品も読ませて頂いてます👉🏻👈🏻♡ (11月17日 14時) (レス) id: 9c0c3ed197 (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…更新がんばってください! (11月16日 11時) (レス) id: c4d8e8a0ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちごみるく | 作成日時:2024年11月10日 15時

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