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「凪砂くん、それ玄関に置いてあったぬいぐるみだし、汚れてると思いますよ。」
リビングに着いても尚、ぬいぐるみを抱き締めている凪砂くんにそう言葉を掛けると、彼は愛おしそうに目を細めた。
「今は何か持っていないと、心臓が壊れてしまいそうだから。」
いやこちらも心臓持ちそうにないんですけど？
その言葉をぐっと堪え、「衛生的にも悪いですし、替えのぬいぐるみ持ってきますよ。」そう返してぬいぐるみに手を伸ばせば、凪砂くんは何を思ったのか、私の腰を引き寄せて抱き締めてくる。
凪砂くんの膝から転げ落ちたぬいぐるみが、行く宛を無くした様に彷徨い、辿り着いた先はジュンくんの足元。
「浮気されちゃったんすねぇ。可哀想に。」
そのぬいぐるみを拾い上げ、頭部を優しく撫でるジュンくんと目が合い、思わず硬直してしまう。
凪砂くんの腕の中という事実が気まずくて何も言えないでいる私に、ジュンくんは揶揄う様に口角を上げた。
「Aさんも撫でて欲しいんすか？そう焦んなくても後で可愛がってあげますよ。」
ぬいぐるみで再度弄び出したジュンくんの隣で、日和くんは「先にお風呂借りるね！」と席を立つ。
何を平然とそう言えるのか分からないが、私の家でお風呂入るのなんて今回が初めてですよね…？
「ああ、どうぞ。」
何故か茨くんが当たり前の様に返事をしていて、ここは本当に私の家なのかと疑ってしまう。
テレビのリモコンのボタンを押してチャンネルを切り替える茨くんは、相当寛いでいるのか頬杖をつき出す始末。
「Aさんは最後でもいいです？貴女の残り香で失神されても困りますので。」
「えっと？はい？」
茨くんは結局ニュースチャンネルに辿りついたみたいで、私の返事等最初から聞いていなかったかのように、再度テレビに視線を戻した。
「確かにおひいさんは興奮しそうっすねぇ。」
「ちょっとジュンくん！聞こえてるね！！」
「あまだ入ってなかったんすね。」
浴室から聞こえてくる日和くんの声に、ジュンくんは苦笑を零す。
私の家での過ごし方がいつもとは明らかに違うこの光景に、私は現実逃避する様に凪砂くんの胸に寄り掛かる。
そんな私の背中を、彼は優しく撫で続けてくれた。
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いちごみるく(プロフ) - ああさん» わあっコメントありがとうございます🥲💖更新頑張るのでこれからも応援して下さると嬉しいです🌟 (12月4日 14時) (
レス) id: 9c0c3ed197 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 毎回更新楽しみにしてます！頑張ってください (12月4日 14時) (レス) @page30 id: e23ab71cab (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - いちごみるくさん» ？！こんなにも素晴らしい作品の作者様に読んでもらえてるなんて嬉しすぎます…🥹お互い執筆がんばりましょう🫶🏻 (11月17日 17時) (レス) @page13 id: c4d8e8a0ac (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - つきさん» わあ〜！ありがとうございます😭💖実はつき様の作品も読ませて頂いてます👉🏻👈🏻♡ (11月17日 14時) (レス) id: 9c0c3ed197 (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…更新がんばってください！ (11月16日 11時) (レス) id: c4d8e8a0ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごみるく | 作成日時：2024年11月10日 15時
