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日中は久しぶりにセフニとゴロゴロ映画を見て、夕食も済ませた。
と、なると残されているのはアレしかないわけで。
…いや、落ち着いて私、期待してる訳じゃないから！
「…セフナ、お風呂どうぞ…。」
SE「あー…うん、お先に頂くね。」
するっと私の頭を撫でてシャワールームに向かったセフニ。
表情も変えないし、私ばっかり意識してるよ…。
…うわ、どうしよう。
今私の家で、セフニがシャワーを浴びている…。
水族館に行った時、イルカショーでびちゃびちゃになったセフニが…、なんというか色っぽかった事を思い出す。
私、あのレベルで耐えられないのにこれからどうなるの！？
私は居ても立っても居られず、冷蔵庫に冷やしてあった梅酒を取り出した。
…こうなったらアルコールに手を貸してもらうしかない。
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Sehun side
Aとの結婚を冗談にしてしまった事は後悔してもしきれない。
あの日から一週間ずっとAが帰ってこなくて、改めてことの重要性に気付かされた。
そして、Aのいない家はこんなにも寂しくて、満たされないという事も。
でもこうしてまた僕に会いたいって思ってくれた事が嬉しくて……。
もう、絶対に離したくないと思った。
「…セフナ、お風呂どうぞ…。」
SE「あー…うん、お先に頂くね。」
少し照れながら言ったAが可愛くて可愛くて…。
思わずキスしそうになったけれど、それはこの後に取っておこうと髪の毛をするっと撫でた。
余裕なんてある訳ない。
僕はニヤニヤするのを見られないように早足でシャワールームに向かった。
＊
SE「お風呂ありがとう…、ってA？寝てる？」
「ん〜…？なぁに、セフナ？」
この目は…、酔ってる時のとろんとした目だ。
顔はほんのり赤いし、少しカサついた唇が妙に色っぽい。
…いや、見惚れている場合じゃない。
テーブルの上には空いた梅酒の缶が2本。
梅酒なんてジュースみたいな物で酔うなんて、絶対に僕以外の前で飲ませちゃダメだ。
SE「…A、お風呂入れる？」
「…んー、入る。」
…いや、待って。
このままAがお風呂に入ったら危険じゃないか？
フラフラだし、何するかわかんないし。
SE「…これは不可抗力だから。」
僕は小さく言い訳をして、Aをお姫様抱っこした。
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作者名：nel_ | 作成日時：2019年12月15日 23時
