【EXO】お得意さま #3 (ページ19)

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楽しかった幼馴染のランチ会も終わり、会社に戻って業務を続けた。

…昨日セフニの会社に出張に行く代わりに、オッパの会社に伺ったけど特に何も無かったし。

本当にただの取引先の人、って感じで。

もちろん妹扱いもされてないけど。

ぼーっとしながら手先の作業だけを進めていると、私のデスクに置かれたアイスコーヒー。

…この手は、ジョンインくん！

JI「先輩、お疲れ様です。」

振り返って顔を見ると、ニヤニヤ笑って私の椅子を揺すってる。

「お疲れ様、ありがとう！」

JI「…あれ、セフンさんからまだ聞かされてないんですか？」

「え、まだ何かあるの？」

正直アメリカ行き程インパクトのあることなんてもうないと思うんだけど…。

JI「まだってことは転勤する事は知ってるんですよね？」

「うん。アメリカ行くんでしょ？ちなみに私もついて行く。」

さらっと言って聞かせると、知っていたはずなのに目を丸くして驚いているジョンインくん。

JI「先輩、全然動揺しないですね！？」

「いや動揺っていうか、ビックリしたけどもう乗り越えたよね。」

JI「腹くくるの早いですね…。ま、でもナイスだと思いません？」

そう言って私の顔を得意そうな顔で覗き込んでくる。

今日も色気とイケメン具合がすごいけど、それどころじゃない。

コーヒーを片手にジョンインくんを睨むと、心底不思議そうな顔をされた。

…確信犯だ。

「わざとでしょ、左遷だよこんなの。」

JI「逆に考えてくださいよ！二人きりの異郷の地で新生活って考えたらワクワクしません？」

…そっか、私とセフニだけの世界…と考えると…。

ダメダメ、この子口だけはうまいんだから。

「…しません。帰ってきたら覚悟しておいてね。あと結婚式ちゃんとアメリカまで来てね。」

JI「うわ、一瞬考えたくせに。というか好きな人が近くに居ると結構つらいんですよ？僕の気持ちも考えてください！」

「はいはい、そうやって女の子のこと遊んでんのね～。」

JI「違います！あ、もう怒りました！これ僕の仕事やっておいてください！」

「は、え、まって！」

私の机にどさっと資料を置いて足早に去っていったジョンインくん。

え、先輩に向けてその態度はないし何この量…。

じっと資料を見つめていると、目に付いたのは資料の上に貼られていた付箋。

…この字、セフニのだ！

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