【EXO】お得意さま #2 (ページ19)

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BH「…でも、ずっと好きだったやつが幸せになれそうなんだ。いや、絶対に幸せにさせるようにセフンさんに言ってやる！…だから、おめでとう。あ、セフンさんに飽きたら俺のとこ来てもいいんだぞ？」

そう言って、いつもみたいに口を四角くして笑ったベク。

「…ベク、ありがとう。心配しなくてもベクのとこには行かないから！」

泣きそうなのを隠しきれてないベクを笑わせるために、バシンと背中を叩いて思いっきり笑ってみる。

こんなにも優しくて明るくて、無邪気で一途で。

ちょっと意地悪だけど、ベクにも幸せになってもらいたい。

SA「…まあ、あんたもさ、頑張んなさいよ。仕事でもプライベートでも。この3人で残ったのあんただけなんだから。」

BH「俺ら今までずっと恋人作らずにやってきたのに、2人同時に彼氏出来るのはおかしいだろ～！」

「言われてみれば、私たちずっと恋人いなかったよね。一時ソアとベクが付き合ったのかな？って思った時あったけど。」

SA「あ～あれね、あまりにもAがベクの好意に気付かないからってベクが考えた作戦。私と仲良くしてAを嫉妬させようって魂胆ね。」

BH「そんなこともあったな～。あの時はお世話になりましたソアさん！」

グイッとビールを飲み干して、ソアに軽く頭を下げるベク。

SA「じゃ、私たちの分までお会計お願い！」

BH「や、マジかよ…。まあいいや、俺失恋したから今日は思いっきり飲む。記憶無くしたら俺の財布から払っといて。」

財布を取り出してトントン、と指で叩いた。

そして通りかかった店員さんを呼んで、もう何杯目かわからない生ビールを注文していた。

BH「あ、しれっと流しちゃったけどソアもチャニョリと付き合ったんだ？」

SA「そうだけど。本当に私の事に興味ないんだから。」

そう言ってベクの背中をバシンと叩いて、店員さんが運んできた生ビールを口にした。

BH「ちょ、それ俺の！あーすみませんお兄さん！生追加で！あ、あと枝豆と～、焼き鳥お願いします！」

いつの間にか高校時代の思い出話に花を咲かせていた私たちは、出来上がるのに時間を要する訳もなく。

プチ同窓会みたいな感じで、ベクは泣き出すしソアは惚気けるし。

いつもは介抱されてしまってる私が珍しくあまり酔っていなかった。

だって、家に帰ってセフンさんにお酒臭いと思われたくないもの。

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