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「「かんぱーい！」」
ジュンミョン部長とミンソク先輩の挨拶が終わり、みんなで乾杯をする。
私の隣をしっかりとキープするジョンインくん。
目の前にはソア。
1番隅っこに座ったからジョンインくんの反対隣には誰も居ない。
CY「僕、パク・チャニョルっていいます！Aちゃんからソアさんの事聞いて、お話したくて…！お隣良いですか？」
声が大きな彼がソアと嬉しそうに話している。
…ソア、勝手に話した事怒ってるかな？
SA「チャニョルさんですね、ソアです。…確か、ベクと一緒にお仕事してましたよね。」
あ、イケメンが来たから怒ってなさそう。
ほっと一息吐いたのも束の間、聞き覚えのある憎たらしいアイツの声が聞こえた。
BH「お疲れ様でーす！あ、俺も1杯頂いていいっすか！」
…なんでベクがここに？
うちの部署とお得意先との合同の親睦会だから、隣の部署のベクはここには来ないはずだ。
JM「ベッキョンくんお疲れ様〜！無理言ってごめんね！ベッキョンくんお得意先と仲良いから居てくれて助かるよ〜！」
上機嫌のジュンミョン部長はベクのグラスにビールを注いでいる。
…部長、ベク呼ぶなら言ってくださいよ！
恨めしい気持ちを視線に込めて飛ばすと、やはり何かを感じ取ったのかベクが振り返ってニヤニヤしていた。
…やっぱり私、テレパシー使えるのかな。
BH「あれ？せっかくベク様が来てくれたのに無反応？」
「…呼んでない。」
手持ち無沙汰でビールをぐいっと飲み干す。
…なんか、私ばっかり意識してるみたいで気に入らない。
やっぱりベクはあの時のこと何とも思ってないんだ。
好きな人の代わりでいい、なんて。
BH「あ、この後俺んち来る？ちなみに今"誘ってる"」
口角をあげてニヤりと笑ったベク。
言い返そうと前のめりになると、視界を遮る綺麗な黒髪。
SE「Aさん、隣いいですか？」
目尻を下げて優しく微笑むセフンさん。
「あ…、どうぞ。」
セフンさんの家に泊めて貰って次の日に仕事をお休みして、今日を迎えてしまったから何となく気まずい。
BH「…俺の方が先にAの隣行こうとしてた。」
こらベク、お得意先に失礼な態度取らないで。
SE「そうだったんですか？すみません。でもAさんの許可も取ったんですし僕が座りますね。」
余裕の笑みを浮かべるセフンさんと、反対にセフンさんを睨んでるベク。
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作者名：nel_ | 作成日時：2019年10月18日 22時
