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気持ちを落ち着かせるために、コーヒーを一口流し込む。



「…続けてください。」



CY「…俺の予想だと、好きな人は居ると思うんですよね〜…。」



…セフンさんの好きな人か。



一体どんな完璧な人なんだろう。



…じゃなくて、好きな人いるなら私に勝ち目なんてないじゃん。



「そ、そうですか〜…あはは。」



現実を突きつけられてよろめく。



…いや、これだと私がセフンさんの事が好きみたいになってるじゃん!



CY「…でも、Aちゃんが担当になってからセフニの様子が変なんですよ〜。普段はしないミスをしたり返事が上の空だったり。」



「クリアファイル忘れてましたもんね。あの可愛いひよこのシール付いたやつ。」



CY「意外と可愛いところありますよね!」



チャニョルさんは幼い子供みたいにオーバーに笑った。



CY「あ、今度Aちゃんとセフニ、俺とソアさんで遊びに行きませんか?俺はセフニ誘うのでAちゃんはソアさん誘ってください。」



名案、なのか…?



確かに、セフンさんの事は気になるけど…!



ついこの間は嫌われたみたいな態度取られたし、セフンさんに迷惑じゃないかな…。



「私ソアに声かけるので2人で行ってきたらどうですか?私たぶんセフンさんに嫌われてる…。」



CY「いやいや100パーセントそれはないですって!!」



ぶんぶんと首を振るチャニョルさん。



…大袈裟すぎて、首が取れないか心配だ。



「とにかく、大丈夫なので2人で行ってきてください!では!」



何だかいたたまれなくなって伝票を持ってレジに向かう。



CY「待ってください!親睦会のこと何も決めてないです!」



…本末転倒だ。



いい大人がカフェに入ってすぐ恋愛話をして、目的を忘れるなんて酷すぎる。



「…メールで送ります。」



来た意味ないじゃん!と心の中でツッコミを入れて財布を取り出そうとすると、後ろから伸びた長い腕。



CY「もっとスマートに払えたらよかったんですけど。すみません。」



照れくさそうなチャニョルさんは即座にお会計を済ませてしまった。



「え、払いますよ!払わせてください!」



CY「…わかりました。じゃあソアさん誘ってAちゃんもダブルデート行く約束してください。」



「…はい?」



チャニョルさんは綺麗にウインクを決めた後颯爽と店を去ってしまった。



え、ダブルデートって何。



というか親睦会の事本当に何も決めてないし。



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作者名:nel_ | 作成日時:2019年10月18日 22時

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