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「ミンソク先輩、いい加減にしてくらさい…！」
MS「まあまあ、そんな怒んないで。俺からちゃんと謝っとくからさ。」
程よく酔いがまわってきた所で、さっきの事を思い出したら腹が立ってきた。
だって私悪くないよね！？
「もー、先輩のパボ！」
一生懸命先輩を睨もうとするけど、眠くなってきた私はどうにも重いまぶたが下がるのに抗えない。
MS「A、飲みすぎなんじゃないのか？酔ってるしもう止めとけ。」
ビールを奪おうとする先輩にしがみついて抵抗する。
「酔ってないれす！返してください！」
MS「だから酔ってるんだって！送るから今日はもう帰るぞ！」
あれ、先輩の声が遠くなってる…？
なんか気持ちよくなってきたし、寝ちゃおう。
MS「ああもう！この後何かされても知らないからな！」
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Kyung-soo side
A、今日は先輩とご飯だから遅くなるって言ってたなぁ。
Aが食べなきゃご飯を作る意味もないし、一人で適当に済ませようとしていた時、インターホンが鳴った。
GS「はーい…？」
ドアの目の前に立っていたのは、見知らぬ男と酔いつぶれたA。
「あ、ギョンスオッパだ〜！んふふ、オッパ〜！」
MS「…すみません。俺はAの上司のミンソクです。とりあえず上がってもいいですか？…めちゃくちゃ重い。」
「先輩〜、女の子に向かって重いなんて失礼れすよ！」
上司と名乗る男はAをおんぶしていて、Aもすっかり顔を寄せて眠たそうにしている。
見た事のないAの姿と、知らない男と仲良さげに喋るAに、複雑な感情が僕の中を支配した。
ミンソクさんはAをソファに降ろすと、そのまま帰ろうとした。
GS「待ってください！Aのこと送って頂いてありがとうございます。タクシー代だけでもお支払いさせてください。」
悪い人では無さそうだし、Aとの今後のためにもここはきっちりとしておきたい。
MS「いえ、お気になさらず。それより、Aの様子を見てやってください。」
そう言うとミンソクさんはソサクサと出て行ってしまった。
「おっぱぁ…水…。」
…まったく、手のかかる妹だ。
でも、もしAが一人暮らしだったら？
今日は僕が居たし、ミンソクさんは悪い人では無さそうだったから良かったけれど。
…こんなにも無防備に寝ていたら、誰だって襲いたくもなるよ。
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作者名：nel_ | 作成日時：2019年10月18日 22時
