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少し暗くなった夜道を歩く。
やっと見えてきた私の家は月明かりに照らされていた。
「ただいま〜。」
緑「おかえり、A。」
「ん、智くんもしかして…！」
この匂いは私の好きな…
赤「ハンバーグや！」
セリフ取られたし。
緑「あれ？いつもならハンバーグやと飛んで喜んでくれるのに今日は喜んでくれへんの？」
あ、ダイキくんにセリフ取られたのがショックでその先言うの忘れてた。
「ううん！めっちゃ嬉しい！」
緑「ほんまに？なんか表情硬ない？」
智くんに顔を覗き込まれる。
「いや、ほんと嬉しいから！」
それにしてもダイキくんの声は智くんに聞こえてないっていうのがシビアだな。
私がダイキくんと会話してても、智くんにとっては私が頭がおかしくなったと思うもんね。
うぅ…、でも悪魔が取り憑いてるなんて信じてもらえる訳ないし！
まあ智くんは優しいから私を疑ったりはしないだろうけど、ナチュラルに病院を進めてきそうだな。
緑「うんうん唸ってどうしたん？頭痛いん？」
おでこがこつん、と重なる。
いやまって、急だよ智くんドキドキで死んじゃう。
「あああ、違うんです、大丈夫ですから離れてください、」
緑「ふふ、なんで敬語になってるん？」
うわぁ、引かれちゃったよ絶対。
赤「なー、Aと神山って付き合ってるん？」
「はぁああああ！？！？！？そんな訳ないでしょダイキくんのアホ！！！！」
…え？嘘。
智くん、そんな目で見ないで。
ダイキくん、笑ってる場合じゃないよ、私は今人生で1番重大な局面に立たされてるの。
「…えっと、ごめんね智くん、病院行ってくるね。」
多分今私今まで生きてきた中で1番穏やかな表情してるよ。
さ、死ぬ準備は出来たぞ！悪魔ダイキくんよ、さっさと地獄に案内してくれ！
緑「いやほんまにAちゃんどうしたん？具合悪いんちゃう？」
智くんの優しい顔の奥で悪魔ダイキくんが笑ってるよ…。
マジで部屋で説教だからね、覚悟してね。
「…ちょっと身体がだるいかも。もう寝るね、せっかくハンバーグ作ってくれたのにごめん…。」
本当にごめんよ智くん。
比喩でもなんでもなく、悪魔のおかげでこうなったんだ。
赤「んははは、は、ひー…、ほんま傑作やわぁ、」
いつまで笑ってんのよ悪魔くん。
私と智くんはただのルームメイトだから。
私は好きだけど、付き合ってないから！
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るる(プロフ) - 可愛川麗華さん» コメントありがとうございます！こちらこそリクエストありがとうございました。見切り発車なのでどうなるかわかりませんが暖かく見守ってくれると嬉しいです〜。私も占ツクに癒されているので、そう言って頂けて嬉しいです。頑張ってください！ (2019年5月16日 18時) (
レス) id: df8bf74651 (このIDを非表示/違反報告)
可愛川麗華 - 凄く面白いです。毎回見させて頂いているのですが、仕事で疲れた時などは、るるさんの作品を見て疲れを癒してます！講義中などの時に思い出していつもニヤニヤしてます！それほど楽しみにして読ませて頂いてます。いつまでも応援してます。お互いに頑張りましょう！ (2019年5月15日 22時) (レス) id: 03ed3147e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nel_ | 作成日時：2019年5月14日 17時
