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「ふぁ…。」
起きて1番に目覚まし時計を見る。
「え、嘘。もうお昼すぎてる…。」
もう講義は終わってるし、だからといって一日中ダラダラして過ごすのは勿体ないこの時間。
どうしようかな。
あ、そう言えば好きなブランドの新作リップが出たんだっけ。
なら、行くしかないよね。
今月は金欠だけど、この時間を無駄にするのは勿体ないもん。うん。
半ば強引に納得して、出かける準備を始めた。
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電車に揺られて10分くらい。
もうすぐ目的地の百貨店の最寄り駅だ。
「…すみません、降ります。」
平日の昼間だというのに電車はまあまあ混んでて、降りるのにも一苦労だ。
駅のホームに降りて一息吐く。
黄「っ、待って〜！乗ります！」
ホームをダッシュしてるサラリーマンがこちらにやってくる。
もう閉まっちゃうから諦めなよ…、なんて思ってると私の目の前にサラリーマンのポケットから落ちた財布が。
「え、ちょ、落ちましたよ！」
全く気付いてないサラリーマン。
ドアは閉まって電車は動き始める。
「はぁ…、とりあえず駅員さんに届けるか。」
…ん、でもあの人財布ないと今日一日困っちゃうよね。
幸い私はこの後絶対行かなきゃいけない用事って訳じゃないし。
あの人に電話して届けてあげよ。
財布の中だったら電話番号が分かるものの一つや二つ入ってるでしょ。
中を見るのは罪悪感あるけど。
あ、あった。名刺。
何枚も入ってるから多分本人のだろう。
へえ、中間淳太さんね…。
「あ、なんか落ちた。」
地面に赤いカードが1枚落ちる。
多分名刺に重なっていて気付かなかったんだろう。
拾おうとそのカードに触れると、突然空から羽の生えた人型の何かが現れた。
「っ！？え、誰！？」
その姿は悪魔の様で、イタズラっぽく笑う笑顔は嫌な予感しか感じさせない。
赤「淳太〜！やっと彼女出来たん？…あれ、淳太は？」
え、淳太？…ってこの財布の持ち主の人？
赤「何や、お前が次のご主人…というよりは、お嬢様か？」
言ってる意味が分からない。
空飛んでるし、尻尾生えてるし、他の人には見えてなさそうだし、マジの悪魔かも知れない。
とりあえず、その中間淳太って人に会って話を聞かないと。
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るる(プロフ) - 可愛川麗華さん» コメントありがとうございます！こちらこそリクエストありがとうございました。見切り発車なのでどうなるかわかりませんが暖かく見守ってくれると嬉しいです〜。私も占ツクに癒されているので、そう言って頂けて嬉しいです。頑張ってください！ (2019年5月16日 18時) (
レス) id: df8bf74651 (このIDを非表示/違反報告)
可愛川麗華 - 凄く面白いです。毎回見させて頂いているのですが、仕事で疲れた時などは、るるさんの作品を見て疲れを癒してます！講義中などの時に思い出していつもニヤニヤしてます！それほど楽しみにして読ませて頂いてます。いつまでも応援してます。お互いに頑張りましょう！ (2019年5月15日 22時) (レス) id: 03ed3147e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nel_ | 作成日時：2019年5月14日 17時
