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出たくなくても出ない訳にはいかないから、仕方なく応答ボタンを押す。
はあ、頑張れ私。
「…ヨボセヨ？」
MS「…今すぐ会社に来い。」
「はい？」
…いや、訳がわかんないんだけど。
MS「聞こえなかったか？今すぐ会社に来いと言ってるんだ。」
「いや…、」
切れた。
理由も言わずに一方的に切られた電話に唖然とした。
…行くべき、だよね…？
私はビールの缶を飲み干して急いで着替えた。
もう面倒くさいからマスクに目元だけナチュラルなメイクを済ませる。
はあ、ホンットに最悪。
怒りを込めてドアを思いっきり押した。
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会社の前に着き、私のオフィスがある6階を見上げる。
いつもなら消灯している時間に、一つだけぽつんとついている明かりに一人の人影がぼんやりと浮いていた。
…嘘、私が来るのを窓から見てた？
なんて恐ろしい人なんだ。
私は取ってつけたように走り出して彼の元に向かった。
運良くエレベーターがすぐ開いてすかさず6の数字のボタンを押す。
早く着いて。
…いや、もういっその事着かないで。
そんな事を願っていても、6階で止まったエレベーターは静かに彼と私との壁を壊す。
MS「…遅い。」
「いや、理由も言わずに呼ばれても困るんですけど…。」
ギロっと睨みつけられたかと思えばすたすたと私のデスクに向かって歩き出した。
私が口答えしようものならいつもこうなんだから。
何故か私を連れますのが好きなミンソク先輩の機嫌を損ねないように私も急いで先輩に続く。
MS「見ろ。お前のここのミスで俺が今日残業する事になった。」
ミンソク先輩の目線の先には、私のパソコンに映された資料。
…確かに、これの処理をしたのは私だけど…。
「…すみません、ご迷惑をおかけして。」
…私、こんなミスしたっけ？
無意識にやってたのかな、でも記憶にないような…。
MS「二度とこんなミスはするなよ。というかお前酒臭いんだけど。飲んでたろ。」
「あ…はい。」
少ししか飲んでいないとはいえ、さすがに誰もいないオフィスではアルコールの匂いがバレても仕方ないか。
それにしても、処理する前に呼び出すか電話で怒ってくれればいいのに。
MS「誰と飲んでた？」
「え…っと、」
一人、だけれど何故か反抗したくなる気持ちに駆られた。
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ぼぷぴ(プロフ) - 貴方様が書くお話、本当に面白いです…！！今回のギョンスのお話も最高でした…いろんな意味でドキドキが止まりませんでした！！これからも応援しています！ (2020年3月24日 16時) (
レス) id: eb25947e96 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう。(プロフ) - 1話1話がすごく読み応えがあって面白いです。シウミンさんの物語とスホさんの物語が個人的にすごく好きです。これからも作者さんのペースで更新して頂けるとうれしいです。 (2020年3月17日 3時) (レス) id: 622a208a12 (このIDを非表示/違反報告)
猫わかめ - 今日初めてこの小説を見つけたのですが、とてもハマって一気に読んじゃいました。どれも狂気的で特にセフンくんのは結末に鳥肌がたちました。すごく面白かったです。これからも頑張ってください！ (2020年2月27日 1時) (レス) id: d5ef40128c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nel_ | 作成日時：2020年2月2日 1時
