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セフニが言ってるんだから、チャニョルさんとは何も無い。
そう言い聞かせても夢に見るのはチャニョルさんとの幸せな生活ばかり。
こんなのおかしいって分かっていても、どうする事も出来ない自分が嫌だった。
悪い言い方をすれば、セフニに支配されてるから。
…ダメ、献身的に私の世話をしてくれてるセフニに対してこんな言い方をするなんて。
でも、私だって外に出たいし昔の記憶にゆかりのある場所に行ってみたい。
許されない事はわかっている。
私は初めて逃げ出したいと思った。
セフニには悪いけど…、私が人と関わる事に対してはすごく制限してくるから。
こんな大自然の中で人も来ないのに、私ひとりで逃げ出せるだろうか。
私は無謀だと思いながらも計画を立てることにした。
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出来るだけ平静を装い毎日をこなしていく。
雲ひとつない青い空に、暖かい陽の光。
こんな日は散歩でもするのが一番だ。
「セフナ、散歩しよう。外はきっと気持ちいいよ。」
SE「そうだね。じゃあ散歩ついでにピクニックでもする？」
セフニは何か面白い事を思いついたみたいな、いたずらっぽい笑顔を見せて言った。
ピクニックなんて今の私の記憶の中では、初めてだ。
SE「じゃあサンドイッチ作ろう！Aヌナも手伝って！」
「うん、出来るかわかんないけど頑張るね。」
目を細めてふにゃふにゃと笑う彼に罪悪感が募る。
彼はきっと嘘なんて付いていないし私の為を思って行動してくれてる、と思うくらいに。
SE「…ヌナ、体調悪いの？大丈夫？」
「…ううん。大丈夫。」
私は顔に出やすいのだろうか、セフニにはすぐにバレてしまう。
SE「…きっと、あの変な夢のせいだよ。」
「…え？」
セフニがどこからともなく取り出したのは、私が引き出しにしまっておいた夢を記した日記。
セフニの目は冷たくて、まるで蔑むように私を見てる。
SE「…僕と付き合ってるのにチャニョルさんとの夢を見てるんだね。」
「違う、私はただ…前の記憶の手掛かりになるかも知れないと思って日記を付けてただけで…。」
セフニはゆっくりと私に近付く。
怖い、私どうされるんだろう。
SE「…思い出さなくていい…。」
ぎゅっと目を瞑ると、ふわっとセフニの香りが鼻をくすぐり抱き締められている事に気付いた。
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ぼぷぴ(プロフ) - 貴方様が書くお話、本当に面白いです…！！今回のギョンスのお話も最高でした…いろんな意味でドキドキが止まりませんでした！！これからも応援しています！ (2020年3月24日 16時) (
レス) id: eb25947e96 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう。(プロフ) - 1話1話がすごく読み応えがあって面白いです。シウミンさんの物語とスホさんの物語が個人的にすごく好きです。これからも作者さんのペースで更新して頂けるとうれしいです。 (2020年3月17日 3時) (レス) id: 622a208a12 (このIDを非表示/違反報告)
猫わかめ - 今日初めてこの小説を見つけたのですが、とてもハマって一気に読んじゃいました。どれも狂気的で特にセフンくんのは結末に鳥肌がたちました。すごく面白かったです。これからも頑張ってください！ (2020年2月27日 1時) (レス) id: d5ef40128c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nel_ | 作成日時：2020年2月2日 1時
