プログラム1番 ページ3
私はいつもの如く物凄い勢いで音楽室のドアを開いた。
『先輩!!』
先輩は此方を振り向いた。
_____その顔には地獄の笑み。
「お前なぁ…
静かにしろって言ってんだろ!?」
怒鳴られた。
『だって…演奏してないから…いいのかなって違います何でもないですごめんなさい』
怖い怖い。
「ったく……」
呆れ顔する先輩。そんなところも様になっている。
だってイケメンだし。イケメンだし!!(大事なことは二回言う人)
『それで〜先輩今日は何を弾いてくれるんですか?』
「お前の為に弾いてるわけじゃない。
それがわかったら静かにしてろ。」
『は〜い』
私は素直に近くの席に腰掛けた。
ピアノの椅子に腰掛けた先輩は静かに目を閉じ、弾き始めた。
_____月光。
正確にはピアノソナタ第14番嬰ハ短調、作品27-2。
すごく長いからいつも"月光"で終わらせちゃうけど。
そのゆったりとした曲調に微かに眠くなってくる。
昨日は夜遅くまで勉強してたからなぁ…
欠伸を1つした私はゆっくりと夢の世界に入って行った。
9人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜(プロフ) - 姫歌さん» コメントありがとうございます!!イベント参加許可もありがとうございました! (2019年3月14日 23時) (レス) id: d88528ecc4 (このIDを非表示/違反報告)
姫歌(プロフ) - イベント参加有り難うございます!とても楽しく読ませて頂きました。更新頑張ってくださいね! (2019年3月14日 23時) (レス) id: d8a4d97043 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:皐月蒼 | 作成日時:2019年3月11日 22時