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9音目 ページ11

御館様の屋敷を出て、近くの町を歩く。

『ん?』

「あら?」

目の前に派手な髪色。

『あー………恋柱、さん?』

僅かな記憶を頼りに問いかけると嬉しそうな声と鼓動の速くなった音が聞こえた。

「……!そう!初めまして。恋柱の甘露寺蜜璃よ!」

手を差し出され、握手をしながら言う。

『初めまして。新しく鳴柱になった響輝Aです』

物凄い音が聞こえた。

え?何だこの音。派手にやばい音がする。

なんかミシミシ言ってる。

『あの……恋柱さん』

「蜜璃でいいわよ!」

『じゃあ…蜜璃。……近くに誰かいるか?』

「(タメ口で話しかけられた…!かっこいいわ!キュンキュンしちゃう!)

え?………伊黒さん!?」

恋柱__蜜璃が辺りを見渡すと路地から蛇柱が現れた。

「奇遇だな、甘露寺。

おい。お前、気安く甘露寺に触るな」

いや、不可抗力だよ。

あとさっきから見てただろ。奇遇じゃねえよ。

『すみません……えっと、伊黒?』

「何故俺は呼び捨てなのだ

まったく、これだから最近の隊士は…(ネチネチ)」

ネチネチ言い出した伊黒をとりあえず放置し、蜜璃の方を向く。

蜜璃は伊黒に対して俺の事を説明していた。

音の発信元は伊黒だったらしい。

嫉妬の音が凄かった。

「ふん……新しい柱、か」

「そうなの!かっこいいわよね!キュンってしたわ!」

いや蜜璃口に出てる。

『俺が派手なのは当たり前として…かっこいい、か』

「派手……確かに宇髄さんにそっくりね!」

『お師さんより俺の方が派手だろ?』

「可愛いわ!」

答えになってないしさっきまでと言っていることがほぼ真逆だ。

『俺、今から甘味処に行くから』

そう言って2人と離れようとする。

蜜璃の目が輝いた。

『……蜜璃も行くか?』

「いいの!?」

「俺も行く」

こいつすげえ。

素早く口を挟んだ伊黒に感心しつつ甘味処に入る。

席に着く前に店員に声をかける。

『団子80本と桜餅20個。………蜜璃と伊黒は?』

「俺は茶だけでいい」

「(沢山食べるのね…!かっこいいわ!)

わっ私は……桜餅5個でいいわ!」

そう言った蜜璃に俺は首を傾げる。

『俺が派手に奢ってやるしもっと食べろよ』

「えっ!?じゃあ40個……」

『いいのか?』

「60個お願いします!!」

店員は目を剥いていたが俺は満足して席に着く。

蜜璃はほぼヤケクソの様に叫んでいたが今では嬉しそうな顔をしていた。





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設定タグ:鬼滅の刃 , 宇髄天元 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:夜月 | 作成日時:2020年5月15日 1時

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